→NOT ODAYAKA!

おだやかじゃなかった備忘録

『リズと青い鳥』映画語りと視点についての話

 

はじめに 〜映画を語るということ〜

リズと青い鳥』と山田尚子について語る前に映像、音楽、文学その他すべての文化芸術や他人と対峙する時の心構え、というと大袈裟なので個人的に大切にしている所感を述べておく。     

この項では『リズと青い鳥』の本編に迫るネタバレなどには触れない。述べることは批評において欠いてはならないと思っている視点についてなので、この部分だけでも多く読まれて欲しいと思う。

 

 最後の挨拶では、種崎が「アフレコ前に監督が説明してくれたことで、私の心にすごく残っている言葉が『すべてのものが傍観者。風も木も空も2人を見守っている。そんな作品です』。観終わったあとにそれをすごく感じた」と明かす。そして「作品を観ていただく方の気持ちや視線もこの作品の一部になるのでは、と思う」「2人のことを見守ってください。じーっと」と上映を待つファンにメッセージを届けた。

【イベントレポート】「リズと青い鳥」舞台挨拶、種崎敦美の止まらない青春語りに東山奈央ら深く頷く - コミックナタリー

 

「すべてのものが傍観者。風も木も空も2人を見守っている。そんな作品です」

ここに注目します。

この物語の当事者は鎧塚みぞれと傘木希美であり、学校・部活モノとして見ても極端に二人だけにフォーカスが絞られた物語構造になっています。そしてそれこそが「響け!」ではなくオリジナルタイトルの映画を作った意味である訳です。

この映画において鎧塚みぞれと傘木希美以外は当事者でなく傍観者。云い得て然りだと思います。

よく、映画の”感想”において登場人物に”感情移入・共感"出来たかどうかが評価基準とされるケースが見受けられますが、これは映画体験において視聴者は傍観者に過ぎない事を強く意識させる山田監督のコメントです。共感出来るかに関わらず傍観者がスクリーンの事象に介入することは出来ないし、出来ることがあるとすればただ見守り何かを受け取ろうとすることだけではないでしょうか。

「作品を観ていただく方の気持ちや視線もこの作品の一部になるのでは、と思う」「2人のことを見守ってください。じーっと」

繰り返しますが映画に対して我々視聴者は傍観者でしかないのでじっと見守り、何かを受け取る姿勢で見守ることが何よりも大切になるのです。

 

鎧塚みぞれ役の種崎さんは完成披露試写会の配信でこの映画について、学生時代同じような体験がありみぞれに強く共感できると仰っていました。しかしそれは特殊なケースでありすべてが共感出来ることや理解に及ぶことばかりではないかもしれないですが共感・共鳴出来るポイントを探しながら二人を”見守って”もらいたい、みたいなことを重ねて仰っていたように思います。

 

多くの映画や歌や文学や文化芸術に触れていると稀に、 ”これはわたしの為の作品だ" 、 "この登場人物はわたしそのものだ” みたいな強い共感性を覚える作品に出会える事があるかもしれません。種崎さんの場合のこの映画がそうであったように。

強い共感性を内包する作品はおそらくその人の心に深く突き刺さりその後の人生も寄り添っていくのでしょう。それは素晴らしいことだと思う。

 

それらを踏まえた上で私が試写会でこの映画をみた時共感性の強い映画であったかと問われると完全にノーです。

そもそも私のアニメシリーズにおける鎧塚みぞれに対する評価は典型的な他人依存的キャラクター。ビジュアルはだいしゅきだけどキャラクター性ははっきりいって嫌いでした。

しかしこの映画で丁寧に切り取られた鎧塚みぞれの繊細すぎる感情の表出。細やかなしぐさや表情のひとつひとつが愛おしく思えたし、この映画を思い返した時どうしようもなく鎧塚みぞれのことが好きになっていました。

 

映画『リズと青い鳥』では、偶々みぞれと希美という二人の女の子の物語として描いていますが、誰の心にでもきっとある、形を変えてでも感じたことがある「思い」を描いた作品だと思います。100人の方がご覧になったら、100通りの感想があるんじゃないかなぁと思うので、観た後にちょっと語らってみたくなる、そんな映画になっているのでは、と思います。どうぞ、公開をお楽しみに。

山田尚子監督インタビュー | 『リズと青い鳥』公式サイト

 

誰の心にでもきっとある、形を変えてでも感じたことがある「思い」を描いた作品だと思います

 キャラクター性や映画全体を見たときに好きになれない部分が多々あったとしても、ひとつひとつの描写を受け止めていけば好きな場面が見つかるかもしれない。どこかに共通項を見いだせるかもしれない。映画ってそういう多面性を持った芸術だと信じています。

少し過激なことをいうと、どうしても気に食わない映画や描写があったとしたらその理由を分析して指摘すればいいだけだと思います。自身の内面の不満を垂れ流す行為は無意味です。

 『リズと青い鳥』の様に無駄な説明を省き多くを映像と音に委ねた、受け取ることに集中力を有する作品に対して"期待と違った"、 "感情移入出来なかった" などの感想がもしかしたら出てくるかもしれないので先に対抗策を打っておくというのが本稿の真の目的であります。

実際試写会の感想を漁っていると、「高校生にもなって鎧塚みぞれは他者依存し過ぎではないか」だとか「みぞれと希の関係は友情を超えているのでは?」みたいなへっぽこな事をいってる人が実際にいて、それはそういう人間や関係性を描いた映画としかいいようがないんですがなんでしょうかこういう、自分の理解を超えるモノにまともに対峙出来ない姿勢は。

 自分が理解出来ないものに対して否定的・感情的になってしまうのは発想が幼稚だからです。

道理が分からない事象に対して自分の気持ちを整理できない。コントロール出来ない自身の不機嫌さを何かの所為にしてしまいたくなる。

そういう情報処理の仕方は子供的な特徴であり世界を知り自分を知り受け止められるものが増えて大人になっていくはずですがいつまでも幼稚なままの大人も少なくないですし、こと映画に関しては時間とお金を消費しているという免罪符を掲げることによって平気で文句を言ってもよいと考えている人が少なくないようです。

"面白くなかった" や "理解できなかった" という感想はその人にとってはそうでしかないのでそれを悪くいっても仕方ないですし自身のコミュニティーの中で愚痴をこぼすこともあるでしょう。にんげんだもの

しかしそのような愚痴や自身の見識の狭さをわざわざ映画レビューサイトに書き込んだりハッシュタグをつけて世界に呟いたりする行為はただのストレス解消で生産性がない。社会性がない。

 

"理解できなかった"

"描写が足りなかった"

"期待と違った"

"感情移入出来なかった"

などはよく使われるワードですがほとんどの場合足りてないのはその人の脳みそですし、"期待と違った"に至っては実際目にしてきたものの話は一切しておらず只の自分語りである。

一見指摘に見えてその実、己の肥大した自意識を平気で投げつけている人って少なくない。

 

映画についての語り口があるなら存分に語ってほしいし、自意識の話しかする気がないなら映画である必要性がないので他でやればと思う。

 

わたしは"映画"について語りたいし、"映画を通して湧き出てくるあなたの感性"と語りたいのだ。

 

「作品を観ていただく方の気持ちや視線もこの作品の一部になるのでは、と思う」「2人のことを見守ってください。じーっと」」

リズと青い鳥』の当事者は希美とみぞれの2人だけだったが、わたしはこの映画の当事者に少しでも近づきたくてこれを書いているし、そういう人が少しでも増えて欲しいと思っている。

見守る(受け取る)謙虚な姿勢がないと語り合う(相互作用する)ことは出来ない。文句なら一方的にいえるけど互いを尊重出来てないと語り合うことなど出来ない。

そんなところが第一項の要旨でした。

 

そんなこんなで長い前置きになりましたが、

ようやく『リズと青い鳥』について、"私の視点"から語っていきたいと思います。

 (以下本編の内容に触れていきます)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第三の視点 高坂麗奈

私は撮影や映像に詳しい訳ではないのでボロが出ないようにしたいところですが、本作は被写界深度が浅い(ピントが近い)寄せの映像が多く使われており、特に鎧塚みぞれに関しては被写界深度が浅い接写が多用されているかと思います。山田尚子がいかにもアニメ的で画一的な画が撮れるパンフォーカスよりも接写や定点カメラを多用した実写的な撮り方を好む映像作家であることは多くの有識者が指摘されているところだと思うので詳しくは他記事など調べて頂ければと思いますが、『リズと青い鳥』に関してはとりわけ、鎧塚みぞれの表情に迫る様な被写界深度の浅い映像やけして広くない教室の椅子や机から覗き見る構図が多用されてます。

高校の吹奏楽部を舞台に、少女2人のみずみずしい青春を切り取ったアニメ映画「リズと青い鳥」の公開に合わせ、山田尚子監督が「校内にある椅子や机の視点で、彼女たちを見つめているような映画です」と語った。

「椅子や机の視点で」 「リズと―」の山田監督 - 共同通信

 ご存知の通り鎧塚みぞれというキャラクターは言葉の表出が極端に少ないため、彼女の繊細な感情表現を見逃さないようにこのような画づくりがなされたのだと思います。

確か『映画 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』関連のインタビューでアニメーションは眼球の動きひとつでも演技することができる強みがある、みたいなのをみたことがあります。

リズと青い鳥においては鎧塚みぞれの手足の仕草、目線の動き、声のトーンの変化、映像や音楽全てが彼女を表現していました。

 

ところで前項でこの物語の当事者は希美とみぞれ二人だけと言いました。

この物語はみぞれ視点中心に進んでいきますが途中から希美の抱える問題が浮き彫りになっていき徐々に希美の視点に迫っていくというのが大まかな物語構造になっているかと思います。

そして希美視点へと移行していく転換点に第三の女 高坂麗奈の働きがあったことを指摘しましょう。

第三の女 高坂麗奈 素敵な響きですね

 

リズと青い鳥は徹底的に希美とみぞれ(それとリズと青い鳥)にフォーカスされた物語であり、例えば性格の良い吉川優子や中川夏紀ちゃん(好き)は二人を見守る目として単体ではピックアップされず複数人いる中の一人として登場してますしそれは「響け!」の主人公黄前久美子も例外ではありませんでした。

しかし物語の中盤、全体練習で課題曲「リズと青い鳥」のフルートとオーボエの掛け合いが上手くいかない場面において、鎧塚みぞれを明確に見つめる高坂麗奈の視点と表情が意図的に挿入されています。

そして高坂麗奈は性格が悪いので(本人談)はっきり言ってしまうわけです、

 

「先輩、希美先輩と相性悪くないですか」

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((C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会)

 

ここで注目したいのは高坂麗奈は性格が悪い女ですが(本人談)希美とみぞれのギクシャクした関係性についておそらくどうでもいい思ってるだろうし認知しているかもわからない。演奏者の想いの強さ云々よりも演奏技術の優劣を望むというのはテレビアニメシリーズでもやったことです。

しかし、本作はオリジナルタイトル『リズと青い鳥』であると同時に「響け!」シリーズでもあるわけで部活、"合奏"モノでもあるわけです。「響け!」という音楽の中でもとりわけ吹奏楽、"合奏"を通じて育まれる関係性の物語。友達の関係性に絞った話なら混じり合うことのなかったであろう鎧塚みぞれに対して、合奏面で最高のパフォーマンスが発揮されそうにないことが高坂麗奈には許せなかった。

そういう音楽に対する誰よりも真剣な視点を持っていたからこそ、吉川優子でも中川夏紀でもなく高坂麗奈が本作の数少ない当事者になることが出来たのだと思います。

 

余談ですがこの映画で一番好きなシーンは麗奈と久美子の合奏でして、「お、お、お、お前ら〜〜〜」とどうしてもニヤニヤがおさまらない名シーンでありますわよね。

 

さらに余談で先程『リズと青い鳥』も「響け!」シリーズとして部活モノの性質も持っていると話しましたがそうなると面白いのが、よろい…剣崎梨々花さんです。

ここは特に原作改変があった箇所らしいので原作未読のわたしが指摘するのはちょっと勇気がいりますが、劇伴がキャラクターや関係性の心情とリンクする本作において、合奏だけに留まらない部活モノとして、みぞれの日常面に彩りを与える存在としてやはり彼女もこの物語の当事者になっていく姿は感動的でした。希美とみぞれの関係性のシーンでは不穏な劇伴が多かった本作においてみぞれとよろ…剣崎さんは一緒のコンクールに出場するという合奏面では交わることが出来ませんでしたが、日常面において素敵なメロディを奏でることが出来たという学校生活の多面性を表した描写になっていたかと思います。

 

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 本作の最大のモチーフである『青い鳥』はすでに手の内に存在していたしあわせの形に気付くための物語。つまりは自身の内面に向き合うことを問われる物語であるように思いますが、各キャラクターの内面の写し鏡ともいえる青い鳥がそれぞれどこを向いているのかは面白い対比になりますね。

 

 

 

鳥カゴを怖がってた小鳥は 何も変えられやしないと泣いてばかりいた

 

この物語の冒頭は鎧塚みぞれの視点、鎧塚みぞれの世界からはじまります。好きな人と一緒に歩んでいるだけでも世界が彩られ音楽に満ちている。

しかしそれはあくまで一方的なみぞれ個人の視点からでした。

音楽室での合奏は二人の関係性を示していましたが途端に音楽が噛み合わずそのままの関係性が終盤まで続きます。

 

階段を上がり学校に入った二人。そこから本作は学校空間という鳥かごの中を執拗に描写し続けました。

響け!ユーフォニアム2を見ていて見返して気付いたのですが、ユーフォ本編は模範的な青春といいますかぶつかり合う青春。特にユーフォ2においては窓はずっと開け放たれていて、窓枠を十字架に見立てたモチーフが多用され心のうちを告白し懺悔し合う、ぶつかり合う青春が繰り広げられていたわけです。

それに比べてリズ青は冒頭で希美とみぞれが学校に入ってからラスト学校から出てくるまで一貫して学校空間の中の話。つまり鳥かごの中を執拗に描写していました。

学校ってこれ程までに格子やロッカーや棚など閉じ込めるためのモチーフに溢れた場所だと見せつけられたのは軽いホラー体験でした。

窓が開かれるのも意識的な場面のみで、閉じきった窓と無数の格子。廊下に視線が落ちる場面ですら格子の影が執拗に映し出されていました。

そこで繰り広げられるコミュニケーションはユーフォ本編のようなぶつかり合うものとは対照的にすれ違い噛み合うことのないディスコミュニケーション

唯一学校の敷地から逃れられた場面は希美が鳥かごの中のみぞれを逃がすことから逃れられないことを自覚する哀しい場面でした。

 

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((C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会)

 

 最後まで噛み合わないこと。希美とみぞれがお互いに異質なものであると自覚することこそ、この物語の終着点でありました。

 

みぞれは希美自身の全てが好きであること(それ故フルートへの固執はない)

希美はみぞれのオーボエこそ好きであること

 

どうしようもなく悲しい現実を受け入れることで音楽と受験。互いの現実に向き合うことが出来た二人が終盤それぞれリズと青い鳥と参考書、音楽室と図書館という別々の道を明確に歩き出した場面にて、二人の劇伴がようやくかみ合い美しいメロディを奏ではじめるのです。

 

 「ユーフォ」が一歩ずつ階段をどんどん上っていく作品なら、「リズと青い鳥」は個人の底にあるものに一歩ずつ下りていく作品、ということですね。

「リズと青い鳥」山田尚子監督「彼女たちの言葉だけが正解だと思われたくなかった」|Zing!

 

冒頭音楽室へと向かう階段を上っていく希美とみぞれ。希美が常に先導し上の位置を保ったまま階段を上っていきました。

大好きなハグの後それぞれの道を選んだ二人は待ち合わせして同じ帰り道を歩みます。

冒頭とは対称的に先に階段を下りていく希美はすべての階段を降り切る直前、コンクールでわたしがみぞれのオーボエを支えるからと表明し希美はみぞれに対して下の位置にいることを認めました。

そうやって最後の荷物を降ろした希美は階段を下りきり最後の場面でみぞれと向かい合うことが出来た。

下ろすことで新しい場所に進むことが出来る青春もあったわけです。

 

 

最後に 〜好きを語り合うのが青春だ〜

好きの言い合いっこは青春なんですよ!

自分の好きな青春映画のクライマックス付近には大抵好きの言い合いっこシーンが挿入されます。

もちろん『リズと青い鳥』の本質は青春のほろ苦さではあるけれどそういう苦い感情も含めクリエイターたちがこぞって青春をテーマにするのも、我々傍観者が青春作品に惹かれてしまうのもやっぱり人間や感情が好きだからだと思います。

だからこうやって好きな作品についていつまでも語っていたいしもっと伝えていきたい。

 

映画とは、そこにただある映像に過ぎません。

そこから何を持って帰るかは、われわれに任されています。逆に言えば、映画を観て得られるものは、その本人の感性や知性のレベルに見合ったものでしかない、ということです。ぼくはしょっちゅう、とっても鋭い人や頭のいい人のレビューを観て、なるほど!と思いますが、そういう人のレビューは大体肯定的だったりすることが多いです(そうじゃない場合もありますが)。

自腹は神様ではない - 伊藤計劃:第弐位相

 

"映画を観て得られるものはその本人の感性や知性のレベルに見合ったものでしかない" ので

例えば劇中で希美が餌をあげていたミドリフグは熱帯魚の中でも他種を追いかけ回すため混泳には向かない種であることや、山田尚子渾身の「ダブルルーリード」ギャグであったり、

「お互いに同じ素因数を持ち合わせない二人だ」ということで「互いに素」という数学用語を持ち出して、そこをひもといてみたりどう描いてみようか話したり……とか。

――映画のAパート前に出てくる「disjoint」ということばですね。

はい。「互いに素」には別の英語が相応しいみたいなんですけど。「joint」が入っているのでこのことばを選びました。希美とみぞれは交わらないところもあるけれど、向き合うように描きたいなと私は最初思ってたんです。でも牛尾さんとのお話で「互いに素」ということばが出てきたときに「確かにそうやって発散し続ける二人なんだから、ちゃんとそれを描こう」と考え直しました。

「リズと青い鳥」山田尚子監督「彼女たちの言葉だけが正解だと思われたくなかった」|Zing!

数学のことなんかは見識のある人にしか拾いきれないわけです。

 

それでも久美子と麗奈の「お、お、お、お前ら〜〜〜」ってなるシーンの良さについて延々と語りたいし自分語りではなく映画を通した私の視点からこの映画の"好き"を語りたいと思ってここまで書いてきたわけです。

影響を受けたものに対して自意識の話しか出来ないのってもったいないしそれぞれの視点から"好き"の話が聞きたいよ。

 

 

「映画語りは、ハッピーエンドがいいよ」

 

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((C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会)

 

『宇宙よりも遠い場所』と青春モノの時間と距離に関する所感

 

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淀んだ水が溜まっているそれが一気に流れて行くのが好きだった
決壊し解放され走り出す淀みの中で蓄えた力が爆発して

全てが動き出す

 STAGE1「青春しゃくまんえん」

 

 私的な感覚の話になるが、所謂青春モノと呼ばれる作品群が描こうとしているものって青春の終わり(区切り)についてなのだと思います。区切りをつけ何を選び何が残ったのか。自我のはっきりしない子供時代から人格の固まる(とされる)大人への転換期である青年期。何者でもないわたしが何者かに変容するための選択期間、モラトリアム。淀んだ、漠然としたエネルギーが動き出し絶対的な熱量に変わった後に残った残滓…

そういったものを青春だと呼びたいと思っています。

 青春がそういった何かを選択するという要素で成り立っているのなら、青春モノには物理的距離や精神的距離(時間)という要素が付随します。自分とあらゆる他人や世界との距離感を量り自分の位置を定める。ひとりひとり違う生き物であるという線引きを明確に定めはじめた時期が青春なんだと思います。

 

 青春の距離と時間を扱うこと長けた作品のひとつといえば『秒速5センチメートル』でしょう。

 子供には避けられない転校による物理的距離と精神的距離の乖離

 東京と栃木、遅延する時刻

 東京と石垣島、現実と空想

桜の花びらが落ちる速度、ロケットを輸送する速度

わたしとあなたが歩む人生の速度

 

個人的に「秒速」が好きだと思う理由は遠野貴樹は新海誠の自意識の表れであり空想的な世界を進み続けた貴樹と現実を進み続けた明里は最後に少し交わり離別するが、それこそクリエイターと非クリエイターとの乖離にあるんじゃないかという解釈に拠るものです。

このような青春と時間と距離というエッセンスは『時をかける少女』『君の名は。』『打ち上げ花火、下から見るか横から見るか』『さよならの朝に約束の花をかざろう』『涼宮ハルヒの消失』など青春モノの名作アニメに散見される。

(めちゃくちゃ個人的なチョイス、異論は認める)

もちろんタイムトラベルやループものが単純にシナリオとして面白くなりやすいというのは多分にあるが、現在過去未来を巡り世界の広さを知り自分の内面と対峙した上でどのような"今"を選ぶのかという命題は迷える青春時代との親和性が非常に高い。

 

宇宙よりも遠い場所 』でもっとも素晴らしいと思う点は題名から距離感に関わるものだと示されていた通り、ずっとあらゆる距離感について描き続けていたこと。

 

  • 玉木マリ

 漠然と抱いていた世界と自分との距離感、自分の青春は何処にあるのか?

 自分が動き出したことで親友?高橋めぐみとの間の絶対的な隔たりを知る

 母との距離

 南極という物理的な距離を埋めた彼女の最後の課題は母との精神的距離を埋められるかだった

  •  三宅日向

 「普通」の学生(人生設計)との距離

  •  白石結月

 「普通」の友達(または芸能人と一般人)との距離

 

 正直言うともっと爽やかで甘酸っぱい冒険モノに落ち着くかと思っていたが三宅日向、白石結月のような一般社会におけるイレギュラー(あえてそう呼びます)が登場してきたのが驚きだし、これほど"わたしとあなたが違うということ"に誠実な作品はないと思った。

 

普通とイレギュラーの対比がもっとも際立ったのはSTAGE11「ドラム缶でぶっ飛ばせ!」

三宅日向の旧友(語弊)がテレビの中継先に現れる。自分の道を進み南極まで来た日向と時間が止まったままの場所から過去を清算しようと目論む旧友達(語弊)

 イレギュラーでも進み続る人と立ち止まったままで何も変わらない人との対比

 そんな旧友へ報瀬から最高のパンチライン

 

 

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日向はもうとっくに前を向いて もうとっくに歩き出しているから
私は日向と違って性格悪いからはっきり言う
あなたたちはそのままもやもやした気持ちを引きずって生きていきなよ
人を傷つけて苦しめたんだよ それが人を傷つけた代償だよ

私の友達を傷つけた代償だよ
今更なによ ざけんなよ

STAGE11「ドラム缶でぶっ飛ばせ!」

 「ざけんなよ」

 

 

そして物語はSTAGE12まで来たところで題名を回収しメインテーマである小淵沢報瀬の目的にフォーカスされる。

 

 

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それはまるで夢のようで
あれ 醒めない 醒めないぞって思っていて
それがいつまでも続いて
まだ…続いている

 

わかってる 何のためにここまで来たんだって
でも…そこに着いたらもう先はない
もし行って何も変わらなかったら
一生いまの気持ちのままなんだって

STAGE12「宇宙よりも遠い場所

 覚めていても醒めない夢

 「あなたたちはそのままもやもやした気持ちを引きずって生きていきなよ」と言い放った報瀬こそ、もやもやを抱えながら生きていくことをもっともおそれていた事が分かった。

 "宇宙よりも遠い場所"とは報瀬と母、断絶した心の距離。この世の何処にも実在しない距離感であった。

 しかし、そのように誰も(他人が)足を踏み入れる事が出来ない領域へ報瀬を導いたのは他ならぬ報瀬自身。1483日南極と母に宛て紡ぎ続けたメール、歩み続けた自身の成果だった。

  

 

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STAGE12「宇宙よりも遠い場所

 (自分の成果で自分が報われる話が特に好きなのでボロ泣きしてしまった)

 "淀んだ水が溜まっているそれが一気に流れて行くのが好きだった"

 あのシーン、報瀬がどういう想いを抱いたのか真意は映像のみに委ねられるが水はいずれどこかに流れ着くわけで、それがあの場所だったというわけです。

 

 

人は一人で勝手に助かるだけ。誰かが誰かを助けることなどできない。

忍野メメ-「傾物語

周りの存在が影響を与えることは出来るが真に自分を変えられるのは自分の意思によってのみ。まさに金言ですね。

 

 

 当ブログはアイカツブログなので(そうなのか?)アイカツスターズ!において青春の時間と距離をドラマチックに表した「Summer Tears Diary」を引用する。

 

いつかは思い出のなかで

キミを探しても気づけない日が来て
すれ違う人の顔に少しずつぼやけちゃうのかな

オトナになれば 時間も距離もカンタンに越えられるのに
きっとそれには間に合わないの
なんて…、

のみ込むオモイが痛い

「Summer Tears Diary」

アイカツスターズ!ミュージックビデオ『Summer Tears Diary』をお届け♪ - YouTube

※引用は2番の歌詞なのでMVには入っていません

 

これは"9月になれば遠く離れて 違う制服を着てる"ティーンエイジャーの心情がモチーフの楽曲である。

 オトナなれば時間も距離も簡単に超えられるということは決してないが、そういうオトナを羨む気持ちや今はまだ間に合わないと"自覚"することこそ青春モノの根底にあるのだと思う。

 例えば上で挙げた『時をかける少女』『君の名は。』『打ち上げ花火、下から見るか横から見るか』『さよならの朝に約束の花をかざろう』『涼宮ハルヒの消失』はすべて、"今は間に合わない"ことを自覚するための物語であったといえると思う。

 オトナじゃないから経験も知識も財力も足りない、自分は何もかもを選びとることが出来ない、"今は間に合わない"と理解するオトナ未満の期間。これこそ青春モノのエッセンスだと思う。

 そしてだからこそ、

それらを踏まえた上で、"今"に間に合わせてしまった『宇宙よりも遠い場所』が大傑作なんだと言いたい。

 

 

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旅に出てはじめて知ることがある
この景色がかけがえのないものだということ
自分が見ていなくても人も世界も変わっていくこと
何もない一日など存在しないということ
自分の家に匂いがあること
それを知るためにも 足を動かそう
知らない景色が見えるまで 足を動かし続けよう
何処まで行っても世界は広くて
新しい何かは必ず見つかるから
ちょっぴりこわいけどきっと出来る
だって
同じ想いの人はすぐ気づいてくれるから

STAGE13「きっとまた旅に出る」

 

 成果といえばお金の話も挙げておきたい。

  サブタイトルSTAGE1「青春しゃくまんえん」に示されていた様に、何かをするにはお金が必要でたとえば南極で青春するのに100万円必要だと言われた時子供ならおそらく諦める。だってまだ子供なので。

 しかし小淵沢報瀬は南極に行くためのお金も手段も情報も自力でこじ開けてきた。足を動かし続けてきた。だからこそ最高の仲間、最高の笑顔を見つけることが出来た。

 

 足を動かし続ける青春ということでテレビアニメ『氷菓』の話をする。

 『氷菓』の主人公折木奉太郎は「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」の省エネ主義がモットーであり、本稿が説明してきた”淀みの中で蓄えた力が爆発して全てが動き出す”ことや”足を動かし続ける”青春について真逆のスタンスの人物である。

 『氷菓』のエッセンスは「青春」と「ミステリ」にあるが、省エネ主義の折木奉太郎の役割は安楽椅子探偵場に赴くことなく事件を推理する探偵)であり先程説明した足を動かす青春とは真逆のスタンスを強調している。…にも関わらず結局他の登場人物に巻き込まれながら誰よりも足を動かし青春を謳歌させられてしまう物語構成となっている。

 アニメでの最終話「遠まわりする雛」はそのまま距離感に関する話であったしそれに続く原作単行本「ふたりの距離の概算」はもろに青春の時間と距離についての話となっている。

 ここまでの説明の通り、青春モノとは巡った時間と距離の分だけ大きなエモを生み出す物語構造となる(ことが多い)わけで、

やっぱり大好きで仕方ないというのが青春モノに対する個人的な所感である。

 

最後におれの青春であったアイカツスターズ!から引用の引用をする。

 

白銀リリィ

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ゲーテは言いました

人が旅するのは到着するためではなく 旅するためであると


アイカツスターズ !第100話「まだ見ぬ未来へ☆」

 

 

 

 「ここから、ここから」

「きっとまた旅に出る」

 

そして次の曲がはじまるのです

 

ゆずっとリリィ☆とアイカツスターズ !に宛てて - Theses suns -

まず本稿の要旨

 

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ゆ"ずっと"リリィ☆

 

 

 

アイカツスターズ !概要

 以前にも書いたことですがアイカツスターズ!のテーマ性がもっとも込められた楽曲は

「 episode Solo」と「Jewel Star Friendship☆」であると思う。

孤独をおそれない 女の子がいる
おんなじ勇気をもってる 仲間がいる
episode Solo
集まったら good collaboration
最強のLIVE

『episode Solo』

ステージの上はひとり だけど孤独じゃないね
いつも、いつも、感じているよ 存在がうれしいの

(〜)

光の行方に 目をこらしながら探す
たくさんの笑顔に会えますように
この日々を未来に 永遠(とわ)へと続く一歩に 輝きをかさねてく

『Jewel Star Friendship☆』

 所謂孤独をおそれない女の子の"複数形"でアイカツスター"ズ "!という最強の物語群になるということは、この作品が個人に焦点を絞ったエピソード(輝き)をかさね続けてきたことを振り返れば分かるかと思います。

 

アイカツスターズ !とユニット関係

アイカツ!におけるチーム関係性といえばパートナーズカップ、トゥインクルスターカップ、ユニットカップ、大スターライト学園祭等で扱われたユニット関係に由来するのもがほとんどであったし、アイドルとデザイナーの関係性も一種のユニット的な関係といえるでしょう

 それに対してアイカツスターズ!という作品はユニットの様な目に見える関係性、に拠らない人間模様を描き続けてきた。

いくつか挙げてみると

「 POPCORN DREAMING♪」ゆめロラ

「みつばちのキス」ゆめロラ・まひロラ

「Summer Tears Diary」まひ夜空

「One Step」SKY-GIRL・ゆずこしょう

「アニマルカーニバル」ゆずリリ(42話準拠)

「ハッピー☆パンチ」ゆめあこ

「おやすみメリー」きらあこ

「Message of a Rainbow」ゆめこは

 Message of a Rainbowだけ後述しますがきらあこも正式なユニット活動ではないし(きららはまた海外に飛んだし)いずれもその時々で高め合うために必要な限定的な集まりであり、継続的なユニット活動については徹底的に避けてきました。アイドルとデザイナーの関係性についてもアイカツスターズ !においてはアイカツ!で描かれた様な共同作業というよりデザイナーはアイドルの想いをデザインに落とし込むことが役割で、重要視されたのはアイドル個人の作家性でありドレスデザインもまた孤独な闘いであるというエピソードソロ性に準拠する物語構造になっていました。

 そしてそこまで徹底的にアイカツ!準拠の関係性を避け遠回りしてきたからこそミューズとトップデザイナーが手を取り合ってひとつの作品を作り上げるというアイカツ!性に回帰した、「Message of a Rainbow」におけるゆめと小春の関係性こそがアイカツスターズ !におけるユニット関係の到達点の様に思えました。

 しかしそれもこれもアイカツスターズ !98話「ゆずっとリリィ☆」以前のお話である。

 

アイカツスターズ !第98話「ゆずっとリリィ☆」

[脚本:成田良美/絵コンテ・演出: 中島大輔/作画監督:前澤弘美、中野彰子西島加奈]

 所謂神回である

 以下名セリフ抜粋

助ける為じゃないよ ゆずがリリエンヌといたいんだ 

やっぱりリリエンヌはすごいよ
いつも見てる景色なのにリリエンヌと見るとすっごく綺麗に見えるよ

ゆずのハートが叫ぶんだ
リリエンヌといたいって

わたしは身に余るほどの夢を叶えました
これ以上望んでもいいものでしょうか

アイカツスターズ !第98話「ゆずっとリリィ☆」

 

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ゆず様海外行きを蹴ってリリエンヌとずっともだよ!エンドは自分も妄想していて解釈の完全一致だったわけですがまさかプロポーズ結婚エンドとはおどろいたゾ☆

 ゆず様って本当にふざけてる時と真面目なことを言ってるのを誤魔化す時 語尾にゾ☆をつけるんですけど、上記引用セリフは誤魔化しなしのガチガチのガチな訳で流石の白銀リリィもただプロポーズを受け入れる乙女になってしまうんですよね…

 

 

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(第63話「ツンドラから吹く熱い風」ステージ前の「歌ってくれる?リリエンヌ」もヤバかったよね…)

 

月と太陽

 ここまで書いてきた方通りアイカツスターズ !ではユニットの様な目に見える関係より物理的距離が離れていても感じる存在や離れていた時間の中で育まれた関係性についてこそ描いてきました。

  • 第15話「月と太陽」で香澄姉妹が通じ合った心はS4決定戦や夜空がイタリアに飛んでからもずっと繋がっていること
  • 劇場版アイカツスターズ!や第16話「ミラクル☆バトンタッチ」、第29話「本当のライバル」等々通じ合っては離れ、しかし離れている間も相手を想い合うゆめとローラのライバル関係
  • 転校により伝えられなかった互いの想いは離れ離れになっている間に育まれ、再開後また遠回りしたものの気持ちを確かめ合ってレインボーベリーパルフェをつくりあげたことゆめと小春

 互いにとって高め合える存在を目指してきたアイカツスターズ!の関係性ですが最大の目標であるS4の理念というのはアイカツ界を照らす夜の道しるべとなること(月や星座の隠喩と考えられる)であり、アニメ本編文脈外ですがDCDにて星のツバサ編のキャラクターには夜の道しるべではなく昼に輝く太陽のドレスが与えられることに着地しました。虹野ゆめが「みんなで輝く!」と反復してきたように互いにとっての太陽となる事(Theses suns)こそ26代目S4世代が積み重ねてきたことであり星のツバサ編の総決算だといえます。特にゆずとリリィが互いにとって太陽であるという関係性は第42話「幼なじみのふたり」や第88話「お正月だゾ☆全員集合!」などで反復され続けてきました。

 夜の道しるべである月と真昼を照らす太陽の質の違いといいますか、夜空の星は手の届くか分からない夢みたいな指針であり空想的・概念的なもの、昼の太陽は生活に不可欠な現実的なもの、みたいに区分できるのではとわたしは考えます。

 二階堂ゆずは何が待ってるからわからない未知へと続く夢(世界進出)よりこれまでの生活の中で必要だったものを確認すること、ある意味退行すること(夢よりも現実を優先すること)で自分に本当に必要なものを見出すための「ゆずっとリリィ☆」であったように思いますし、これまで目に見える繋がりに拠らない人間模様を描き続けてきたアイカツスターズ!の最終盤に宛てて最高のユニット結成回をぶち込んできたのが本当にかけがえのない積み重ねの成果だと思うわけです。

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(ある意味退行的な下手側への動き)

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 (だからこそ"一緒に"見れる景色があった)

 

リリィとエルザとエルザビーフ

アイカツスターズ !において誰よりも見果てぬ夢に想いを馳せて人物といえば

【Dreaming bird】の白銀リリィと

【Forever Dream】のエルザ フォルテだと考えます

 代表曲にも表れている様に二人とも見果てぬ夢、永遠性、概念的なものを誰よりも志向していた人物だと思うからです

[リリィとエルザ対比論はこちら進むリリィと動かぬエルザ アイカツスターズ!星のツバサ概論 - パンがないなら作ってやるわ

  エルザ フォルテが本当に欲していたものが太陽のドレスや世界一のアイドルという概念的な夢でなく、母の愛と大切な仲間たちだったこと

 白銀リリィが本編中の最後に叶えた身に余るほどの夢が「ゆずっとリリィ☆」結成であったこと

 もっとも概念的な夢を志向していたふたりが共に、自身が手に入れていた現実的な成果を確認し心の荷を仲間と分け合うに至る流れが本当に美しいですし、私がアイカツスターズ !という作品を特別に思う根拠はこういうところに詰まっていたのだと思います

 見果てぬ夢から互いの太陽になるという現実に帰結したアイドルたちが、物語の最後に白鳥ひめの「夜のスタートライン」によってまた新しい夢を追いかけはじめ孤独をおそれない女の子の物語は終わらない、というのがアイカツスターズ!という物語なんだと思います。

 

 

最後にエルザビーフについて言及しなくてはなりません

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 第98話の最後にエルザビーフが登場したのは何もハルカ☆ルカ最後の渾身ギャグで炎上するため"だけ"ではありません

 

 太陽のドレスという夢を志向し続けたエルザ フォルテには常に食事の描写がつきまとっていました。食事、食肉という極めて現実的な行為は他の命に生かされているという人間的な問題を強調する描写でありましたし、太陽のドレスに固執しすぎて道を見失いそうだった時もエルザ フォルテが常に現実に生きる人間であるということを示唆していたわけです。

(最終トーナメントに残れず引き篭もるきららに、食肉し現実に生きることを諭すことが出来たのは他ならぬエルザでした)

 

 だからこそ同じような夢を志向していた白銀リリィとエルザ フォルテとエルザビーフが交わった第98話のラストがどうしようもなく美しいラストであったのだという雑な言及を強調して本稿を締めたいと思います。

アイカツ!ミュージックフェスタ in アイカツ武道館!【day2】2018年2月28日(水)私たちのエピソード ソロ

 

はじめてのアイカツLIVE参加 \LIVEイリュージョン/

逸らせないくらい綺麗だった \渋谷公会堂

3Fはク◯席!\NHKホール/

みんな緊張 \中野サンプラザ

厄介だらけ \MF2016/

涙腺ガバガバ \MF2017/


そして私たちSTAR☆ANISとAIKATSU☆STARS!は
アイカツ武道館をもって歌唱担当から

卒業します



セットリスト

1.アイカツ☆ステップ! / 全員
2.START DASH SENSATION / 全員
MC
3.Lovely Party Collection / AIKATSU☆STARS!
4.スタージェット! / AIKATSU☆STARS!
5.KIRA☆Power / STAR☆ANIS
6.Signalize! / STAR☆ANIS(6人)・りさ・えいみ
MC
7.アイカツメロディ! / わか・るか・せな
8.星空のフロア / わか・るか
9.prism spiral(ショート) / ふうり
10.Trap of Love(ショート) / ゆな
11.Angel Snow(ショート) / れみ
12.同じ地球のしあわせに(ショート) / えり
13.Growing for a dream(ミドル) / わか・ふうり・れみ・えり

MC
14.マジックスマイル / ゆな
15.ヒラリ/ヒトリ/キラリ / STAR☆ANIS(6人)
16.Bon Bon Voyage!(ミドル) / みほ・りえ・るか・りさ
17.Forever Dream(ショート) / りさ
18.裸足のルネサンス(ショート) / りえ
19.おねがいメリー(ショート) / みほ
20.森のひかりのピルエット(ショート) / るか
MC
21.ハローハロー(ショート) / みき
22.ラブリー☆ボム(ショート) / みほ
23.ハローニューワールド(ショート) / かな
24.MY SHOW TIME!(ショート) / ななせ
25.Blooming♡Blooming(ミドル) / るか
26.Wake up my music(ショート) / りさ・えいみ
27.Precious(ショート) / りすこ
28.輝きのエチュード / わか
MC
29.Message of a Rainbow(ミドル) / せな・ななせ
30.1,2,Sing for You!(ショート) / りえ
31.アニマルカーニバル(ショート) / みき
32.TSU-BO-MI ~鮮やかな未来へ~(ショート) / かな
33.episode Solo(ほぼフル) / せな・みき・かな
34.MUSIC of DREAM!!! / せな
35.ラン・ラン・ドゥ・ラン・ラン!~NEXT LAP~ / AIKATSU☆STARS!
36.ダイヤモンドハッピー / わか・ふうり・ゆな
37.ドラマチックガール / 全員
38.AIKATSU GENERATION / 全員
39.SHINING LINE* / 全員(15人)
アンコール
40.STARDOM! / 全員
41.カレンダーガール / 全員(15人)
MC
42.アイドル活動! / 全員(15人)

 

(15分でペンライト35分でTシャツが枯れたありえん物販については話さない約束だゾ☆)

 

 

入場曲SHINING ROADで泣いた

前日の芸カも泣いたが個人的にははじめから全力で追いかけてきたアイカツスターズ !(AIKATSU☆STARS!)への思い入れが強くDAY1より泣いたし、初ステージの泉南から見てきたせな・りえがこの大舞台の1番目に出てきてやべえなって泣いた

 

1.アイカツ☆ステップ! / 全員

アイカツ☆ステップ!はアニメ本編では重要シーンで使われたりすることも少なく個人的にはエモみが足りない曲だと思ってたんですけど、ツアーで何度も聴いてフリがありえん可愛いし皆がハツラツ笑顔で歌って踊るので大好きになった

ツアーのアイカツステップに合わせて用意され、武道館の特典カードにもなったショコラチェックコーデの披露はなしでしたね


2.START DASH SENSATION / 全員

2曲目これとか馬鹿、大馬鹿(褒めてる)

終盤にこの曲来たら泣くしかないけど序盤で持ってこられたらもう未来を向くしかないしアイカツ武道館はそういうLIVEなんだという表れだったんだと思います

 

MC

要約:2日目もかち上げていくゾ〜☆


3.Lovely Party Collection / AIKATSU☆STARS!

懐かしい…

やっぱアイスタ中野ワンマンを思い出す曲

スミレ担当になったりえはともかく無印で歌唱担当のないせなもしれっと一緒に歌ってて、サビで一人だけくるくる回ってて盛大にフリ間違えてるなーと思ったらそういう特別フォーメーションだったんですね(堀越かわいいんよ)

メンバー全員でぐるぐる回るフォーメーションとか多くてめちゃくちゃ可愛いしAIKATSU☆STARS!のチーム性を多分に感じられる曲


4.スタージェット! / AIKATSU☆STARS!

そーーーり!わかりみの助

昨日のせなソロverも良かったけどやっぱ全員verも見たいよねって

みんなもっと輝きたいし一番星になりたいんよ…

AIKATSU☆STARS!に関してはみんなツアーや様々な経験を通して、去年の今頃とまるで違う景色だねって

遠藤るかソリ過ぎてほとんどエビ🦐


5.KIRA☆Power / STAR☆ANIS

キラパワー好きなんですよ、特にサビのヒラヒラと揺れるようなダンス

シグナライズに比べて地に足ついたはっきりしたメロディーなんだけどcメロからの転調のまだまだ定まらない未来への期待と不安に揺れる感じとかほんと好き


6.Signalize! / STAR☆ANIS(6人)・りさ・えいみ

昨日で最後かと思って当日もう聴けないのかと沈んでいたんだけど2DAY固定枠でしたか

そうだよね、2日目だけの人にも絶対聴いてもらわないといけない

アイカツのはじまりと予感の曲

 

MC

7.アイカツメロディ! / わか・るか・せな

青春の揺れ動く心情を表した田中秀和の曲が好きだ(唐突に語り)

アイカツでいうと特に「ドラマチックガール」と「アイカツメロディ!」がそうだと思う

2曲ともバビーン、デュビーンみたいな一見不協和音ぽい音が多く組み込まれているし変則に変調していく曲なんだけど(語彙力)

人生って楽しいだけじゃなく予期せぬことや不安も抱えてながら、それでも前に進み続けようって曲になっていると思うんですよ

アイカツメロディ!でそれが端的に表れるのが長い間奏ギター

ここでわか・るか・せなという跳躍力に優れるメンバーがぴょんぴょん飛びまくって煽るのが最高だったしこんな激しい曲をアイカツのLIVEで演れるのが最高だったんでけど、全てのエモを抱きしめながら(きれいなものだけ見るんじゃなくて全部抱きしめて)さらにどこまでも飛んでいこうというアイカツ的な姿勢が端的に表れた、アイカツのトップコンポーザーである田中秀和アイカツに宛てた到達点の曲だと思うわけですよ

(やっぱ田中秀和石濱翔なんだよなぁ)


8.星空のフロア / わか・るか

この曲は重なるバイブスの曲なんだよな(語り)

正直ツアー福岡まであまり聴き込んでない曲だったけどそれから結構聴くようになってすっごく好きだなって

鼓動ひびき合わせ 揺れるよ朝が来るまで
同じ時 感じあえる奇跡おわらないで

違う時 刻んでても いつか重なるミュージック 未来つなぐ歌で 一つになるの

『星空のフロア』

いつか重なるミュージック、重ねるバイブスなんだよなぁ

わか・るかという一番踊れるトップ二人の曲であるにも関わらず激しいダンスはなくて、二人が代わる代わるただ楽しそうに踊ったり時に手を取り合ったりしながらバイブスを重ね合う時間が心地よく、武道館全体がミラーボールの星空の下のフロアになる、個人的に武道館の照明(客席の色とりどりのペンライトも含めて)で一番好きな曲です


9.prism spiral(ショート) / ふうり

この卒業公演、全メンバーがゾーンに入るが如く迫真のソロステージを見せたわけなんだけど、ふうりさんはずっとふわふわしたふうりさんのままで、だけどもテンションの高さや充実感が溢れてずっと楽しそうにされていたのが良かったよね。ふうりさんがあおい姐さんでよかったというのはアイカツ民の総意である

はじめから最後まであおい姐さんだったふうりさんはやっぱりアイカツ歌唱担当における「水」のような存在なんだよな

(生ショコラ・ショータイムを2度も聴けたことは一生誇れる)


10.Trap of Love(ショート) / ゆな

こんにちは、Trap of Loveおじさんです

ツアー東京公演の時は曲が好きすぎてただ泣いてただけなんですけど武道館のTrap of Loveは本当に凄まじいパフォーマンスでした

吉河順央(すなお)のTrap of Loveってアイカツの中のアイドル楽曲としての正しさが最も完璧だなっていう個人的感覚があって、その中でゆなさんは自身の音源がないTrap of Loveを歌い続けてきたわけで、

ゆなさんって正直ダンスがあまり得意でなくて動きがもっさりしていたことも多々あったと思いますが、この日のTrap of Loveはダンスも歌も完璧にキレッキレで完全にゾーンに入っている感覚があったしカッコ良過ぎてやっぱり号泣したんだけど光景を焼き付けねばと目を必死に開けていた不思議な時間でした

ソロパートの繋ぎが変則的でイントロの

ヂュン、テッテッテテッテッテーー

で膝から崩れ落ちることが出来なかったことだけが少し心残りですね

ゆなさん、最高のTrap of Loveをありがとうございました🙏😭


11.Angel Snow(ショート) / れみ

おとめちゃんソロ曲どうすんの問題ですよ!?

放課後ポニーテール、CHU-CHU♡RAINBOWどちらも映像に残っていないわけでやって欲しかった思いは強かったと思うんだけど、蓋を開ければAngel Snowやっぱそうだよなーーっていうね

 先日初ディアステお邪魔させて頂いたられみさんがありえん可愛いメイド姿でドリンク出してくれたんだけど、1日目のぽわぷりユニット曲はぽわぷりで相談して決めた、ソロ曲も自分たちで決めた部分が多かったと聞いてありえんエモくなっちゃった

(どんどんディアステに行こうね)


12.同じ地球のしあわせに(ショート) / えり

これは愛野えりさん本人にもクソリプさせて頂いたんだけど僕がアイカツのLIVEに入れ込んだきっかけが渋谷公会堂の「同じ地球のしあわせに」だったわけです。所謂私信曲

公会堂LIVEの前半って簡単なアレンジ振付ばかりだったこともあって大好きなアニメの曲が実際に歌われているエモは最初から感じていたけどそれ以上でも以下でもなくて。そしてその雰囲気を打ち崩して楽曲と演者の世界観に一気に引き込まれたのが愛野えりさんの「同じ地球のしあわせに」からでそこからの高まり方が半端なくてアイカツの歌のお姉さんに入り込むきっかけになりました。所謂原体験

そんな思い出の「同じ地球のしあわせに」ですが自分の中で神格化された思い出であるわけでもし武道館で披露されたところで原体験を超えられるのがというのを勝手に抱いてましたが軽く飛び越えられましたね…

もうね、登場した時から後光がさしているかの如く(実際そんな感じの照明だった気がします)神々しさを纏っていて、歌唱の方も完全にゾーンに入ってる時のそれで、

女神かな?μ'sかな?愛野えりなんだよなと涙するなどした

 

13.Growing for a dream(ミドル) / わか・ふうり・れみ・えり

前日lucky train!に続いてイントロリミックスクイズでドン!

lucky train!は衣装から誰でも予想出来たと思いますが、僕は一期メドレーの流れからさらにブチあげる曲といえばGrowing for a dreamしかないと完全予見していました(意味のないマウント)

福岡でわか様ソロで披露されてブチ上がったんですが、やっぱ複数人で開幕ぐるぐるダンスやられたらさらにブチ上がり要件マックスな訳でやっぱ好きだなー

G線上のShining Skyとfashion check! が残念ながらスタメン落ちした訳ですが一期複数人楽曲でもっともライブ向きであるGrowing for a dreamを選んだのは英断だったかと思います。

 自分は渋谷公会堂のことではっきり覚えてるのってえりさんの「同じ地球のしあわせに」とりすさんの「Moonlight destiny」ガチ熱唱くらいでGrowing for a dream間奏でわか様が側転キメるやつを円盤で見返しながらこんなのあったんだーって心持ちだったんだけど、今回の武道館で側転をキメられた時は円盤で見たやつだーという小波な感想になっちゃった。

 

MC

お次はついにあの子のソロ曲


14.マジックスマイル / ゆな

 最初で最後の披露しかもfullである。

 おれは二期から1話選べと言われたら第79話「Yes! ベストパートナー」を挙げるほどかえで寿司と脚本家綾奈ゆにこを推しており、逆にいつまでもかえでに報いる気がない公式と解釈違いですらおこしてたんだけど、「マジックスマイル」は曲調、歌詞完璧であるしこの武道館でfull披露されたことに対する感謝は本当に大きいです。

 ツアー大阪ゲストの時のゆなさんは緊張と高まりとの狭間の中新チョコでオーディエンスを煽りまくるという面白テンションでしたが、武道館のテンションは本当に素敵で楽しさや充実感がとても伝わってきて、かえでの「マジックスマイル」との解釈にピタリとハマる完璧なパフォーマンスだったんです。そしてこれまでかえでの出番をずっと待ち続けた会場の皆のあたたかさと相まって、後の「ハローハロー」と並んで武道館でもっともポップであたたかなステージになったよね。


15.ヒラリ/ヒトリ/キラリ / STAR☆ANIS(6人)

アイカツ!の、STAR☆ANISのエピソードソロですよね。

 AIKATSU GENERATIONのMVに表れていたりあにてれの武道館直前番組でも指摘されていた事ですが、一匹狼なSTAR☆ANISとファミリー感のあるAIKATSU☆STARS!。これはヒラリ/ヒトリ/キラリのいちごジェネレーションとLovely Party Collectionのあかりジェネレーションの比較でも成り立つかと思います

(Lovely Party CollectionのOPは疑似家族のソレですよね)

きみはすてきって せつない時も
認めあえてる心 ひらいていく
もっとすごいと 確信してるから
わざときつい言葉も言った

『ヒラリ/ヒトリ/キラリ』

ほんと凄い歌詞だ…

公録でスタア二はみんな楽しみが優先で全然緊張しなかったと言っていてほんとにS4みたいなすげーチームだと思ったよ。


16.Bon Bon Voyage!(ミドル) / みほ・りえ・るか・りさ

星のツバサ編映像(前日のドリアカ映像演出みたいなアレ)からのボンボヤ。正直これはおったまげた∑(゚Д゚)

アイカツスターズ !視聴ガチ勢なので武道館以前から本編でエルザ フォルテが最後に歌うのがBon Bon Voyage!しかありえないことは分かっていましたがその映像が本放送前にも関わらずコレぞとばかりにバックモニターに映し出されていてポカンとしてしまった。

アイドルさんのライブで演出のエモを感じるのは好きにどうぞ、しかし何より優先してみるべきは演者というのは大原則かと思います。こちとら遠路はるばる演者をみにきてんだよ。

しかしアニメアイカツスターズ !に真剣なあまりどうしてもバック映像が気になってしまってドヤ城を極めたりえが遠藤るかを顎クイするシーンを見逃してしまう痛恨のミス(直後のリアクションから大体は察せたが完全に見逃した)。くやしいです


17.Forever Dream(ショート) / りさ

感謝 多謝 好き

相沢梨紗さんがエルザ フォルテ歌唱担当になってくれたことには感謝しかないんです。

2番の歌詞が一番好きなので聴きたかったみはあります。

 
18.裸足のルネサンス(ショート) / りえ

ドヤ城史上最高の舞台に用意されたのはエクスカリバーと火柱

意味のない比較だがせなとりえを比較した時あまりにも急速に進化したせなの歌とダンスに分があると思うんだけど、藤城リエが凄いのは衣装に身を包んだ時のなりきりというか自己表現力というかスイッチの入り方がすごいんだよね(だから遠藤るかに平気で顎クイ出来たりする)。

そういう意味では自分らしくらあるための12S4Uより世界観の表現としての「裸足のルネサンス」が藤城リエの最高峰かなって

エクスカリバーや火柱演出に負けずあくまで私が主役だとあの中で主張していたのが凄いし最高にロックなステージ

 

19.おねがいメリー(ショート) / みほ

もこもこみほてんはみみーずなのだー

おねがいメリーの後にラブリー☆ボムが出来る振り幅がほんと凄いよね

みほてんの甘々大地のの歌唱大好き勢を救済した花園きららとアイカツスターズ !にほんと感謝なんだよな

プラネタミラーボールが超綺麗なスヤスヤ曲(˘ω˘) スヤァ

 

20.森のひかりのピルエット(ショート) / るか

ツアー通過者のマウント曲 SSSから大量のニンジンを生やす曲です🥕(クソみたいな感想)

というのは冗談でだけどツアー愛知でぴょんるかが指摘したようにso sweet stepでペンライトをオレンジに変えたりUO生やすのが流行った曲

あまり覚えてないけど武道館はツアーでやった曲も簡易振り付けで歌唱にステ振りしてる場面が結構あってこの曲もツアーだとサビを回転しながら歌う関係でどうしても尻上がりに伸びる歌唱になっちゃうんだけど(それはそれで良い)武道館では簡易振りの中一番完璧に歌われていたのではないかな

(僕は何故かこの曲が一番ライトを高速で振っていました)


MC


21.ハローハロー(ショート) / みき

武道館の愛されナンバーワンでSHOW!(ミュージックアード感)

いやー、「マジックスマイル」がほんと良かったなーってタイプのあたたかさだとしたら「ハローハロー」はひなきーみきーかんばえーって応援タイプのあたたかさでこれはこの曲と新条ひなきと未来みきのこれまでの歩みが自然とそうさせるんだよね。

MF2016のハローハローももちろん感動的でありステージを終えた直後のみきをるかが抱きしめたエピソードはあまりにも有名だが、贔屓目に見てもあの時のステージは歌唱面に関してかなり厳しい感じで実際超難しい曲だと思う。しかしこの武道館ではMF2017で歌唱面の超躍進をみせた未来みきの真ハローハロー感があってバックモニターで踊るひなきとのシンクロも最高で、未来みきの今をみせてくれたステージだ

 
22.ラブリー☆ボム(ショート) / みほ

Passion flowerかラブリー☆ボムか問題は武道館のセトリを考える上でかなり難しい問題ですがよりライブノリの良いラブリー☆ボムを選んだのは英断で皆の受け止め方もわかりみが強かった模様。

 どうやら武道館のソロ曲やユニット曲はある程度演者に選択権があったみたいで、武道館前ラジオではじめてレコーディングしたのがラブリー☆ボムでかなりの想いを抱いていたみほてんの個人的な希望も強かったのかなって

 てかライブでかなり久しぶりだったけどやっぱありえん楽しい曲ですね!紅林珠璃のキャラクター性にももっとも合致する楽曲だと思います

間奏でニカっと笑いながら両手を左右にフリフリするダンスが好きです


23.ハローニューワールド(ショート) / かな

 星咲かなといえばエンジェルアリスコーデである、古事記にもそう書いてある

 それくらい中野ワンマンの時印象に残った衣装であるしあの衣装がキャラクター的にもっとも似合うのはかななんだろうね

 個人的にアイカツの衣装群の中でもっともステージ映えする素晴らしい衣装はデイライトフェスティバルコーデだと断言してしまうくらいあのコーデが好きですが、それでも星咲衣装といえばやはりこちらです

 この前中野BDを見返していた時、松岡がガチガチで手足が伸びきらず自分を表現しきれてないのはそうなんですが、星咲クンは舞台度胸が据わってる分表情(世界観)の作り方や身体を大きく使うことが意識出来てる感は伝わってくるのにただ単純にダンスのクオリティが低いのに気付いてちょっと笑ってしまったんだけど、そういう意味でも成長した星咲かながエンジェルアリスコーデで自己表現してるのが観れてよかったなと

(願わくばエンジェルアリスChica×Chicaをもう一度見たかったですね、あれは本当にインパクト凄かったので笑)

 

24.MY SHOW TIME!(ショート) / ななせ

 これがおれのオールタイムベストLIVEアクト

 一緒忘れない

アイカツ武道館!─松岡ななせと夢のMY SHOW TIME! - おだやかじゃねえ

 

武道館では歌わなかったが2番の歌詞を引用します。多分松岡自身の中野からMF2016にかけての心情をもっとも表した歌詞になっているかと思う

ワクワクが止まらないよ
高鳴った鼓動感じてる
できること 全部出し切ろう!
後悔はしたくないから

鏡の前で 何度だって
レッスンをして 磨いてきたね
「きっと、できる。」魔法の言葉
ここからは さぁ 自分だけの
ショーが始まるよ!

『MY SHOW TIME!』

 

25.Blooming♡Blooming(ミドル) / るか

ツアー愛知でもっとも大量の私信を生んだ愛野えりBlooming♡Bloomingであるがこの曲が北大路さくらも大空あかりどちらの為の曲である様に遠藤るかのための曲でもあるんだよね

 降り注いであかりSunshine…


26.Wake up my music(ショート) / りさ・えいみ

いや、1日目も歌わんかいって話なんですけど両日勢的にはその分沢山の曲演ってくれるのでオッケーです👌

 MF2016はDay2、3参加だったので最初で最後のマスカレード堪能させていただきました

 アイカツ的にはりさ・えいみさんには感謝しかないですね🙏


27.Precious(ショート) / りすこ

ゾーンに入った時のりすさんのヤバさに関しては主に渋谷公会堂Moonlight destinyを参照していただければいいと思いますがこの日のこの曲は第一声から完全にゾーン入ってて鳥肌がヤバかったですね

 武道館は正直メンバー全員が過去最高のパフォーマンスだったと思いますが、Preciousはミドルバラードな分ヤバさの伝わり方が本当にヤバかったんです(語彙)

 正直神崎美月でもこの歌唱は出せなかったんじゃないかというキャラクター解釈の領域を超えた演者、アイドルのヤバさみたいなものに触れた瞬間でした

 

28.輝きのエチュード / わか

MC

 Day2の最大のハイライトのひとつ

 Day1のるかSTART DASH SENSATIONと対になるクライマックス

 『輝きのエチュード』は恋の歌じゃないですか。そして演者、スタッフ、会場の全員『アイカツ!』という作品に恋をして武道館に来ていたわけでそういう気持ちを歌唱担当のセンターが一身に背負い歌ったステージだったわけです。

 一番強かったひとがこれまでで一番感極まりながらなんとか歌いきる。普段絶対泣かないひとが泣きながらMCするってとんでもない出来事だったなって今振り返っても泣きそう。

 MF2017のきらめきメッセンジャーのバックモニターでの歌詞演出のように本当に伝えたい歌詞を載せるというのは武道館ではAIKATSU GENERATIONでやりメンバー全員の想いが載せられていたのですが、同じような想いが込められた『輝きのエチュード』をひとりで歌いきったわか様はやっぱりアイカツ歌唱担当のセンターであり続けたひとなんです

 

 29.Message of a Rainbow(ミドル) / せな・ななせ

 ありがとうアイカツスターズ!

 ありがとう、せななせ

 ツアーでSo Beautiful Story武道館でMessage of a Rainbowを歌いさらにどこまでも進み続けるアイカツシリーズの精神性が示さたステージだ、みたいな解釈なんてどうでもよくなるくらいただ大好き。小春ちゃんを導いたゆめ(堀越せな)とメンバー内オーディションを勝ち抜いて小春ちゃんの歌唱に選ばれてくれた松岡にただ感謝です


30.1,2,Sing for You!(ショート) / りえ

 たしか裸足のルネサンスみたいな独自の世界観を表現してみせたのが藤城りえの到達点みたいな話をしたかと思うけどそれだけじゃなくて、この日の1,2,Sing for You!みたいな自由度の高いステージでも輝く。藤城りえはオタクであるけれど何よりステージの上でこそ最も生き生き出来る根からの表現者なんだと思います。最後の挨拶が何より良かったしおれはこの先もフジシロックを信じるぞ

 

31.アニマルカーニバル(ショート) / みき

 みんな大好き動物園(語弊)

 後のMCで動物園じゃなくて何だったっけ?と笑っていたが動物園で正解でしょ

 S4決定戦の早乙女あこを讃える選曲である


32.TSU-BO-MI ~鮮やかな未来へ~(ショート) / かな

 これは結構以外というかS4決定戦を讃える意味が大きと思うのですが、前日の香澄夜空ソロ曲が未来トランジットではなくSummer Tears Diaryである流れからのTSU-BO-MIであるので香澄姉妹のつながりを意識した選曲になったのだと思います

 たとえいつも一緒でなくても心はつながってんだよな


33.episode Solo(ほぼフル) / せな・みき・かな

アイカツスターズ!第92話「私たちの エピソード ソロ」 がそのままアイカツ武道館にリンクしたエピソードだったこともありepisode Soloこそアイカツ武道館のテーマであるといっても差し支えないかと思います。

 『AIKATSU GENERATION』が書き下ろされた一番の目的もアイカツ武道館で披露されるためなんだと思うんですけどMVの最後、それぞれの星が別方向に進んでいく演出はepisode Solo性を端的に表すためのものになっています。

 そんなepisode Soloなので絶対に両日披露されなければいけない曲だったし星咲さんほんとにお疲れ様でした。

 武道館についてのネガを強いて挙げるならこの曲のラスサビへの繋ぎが分かりづらく若干ノリづらかったのと両日 "贈り物胸に抱いて〜からのby myself"という一番強い部分を出来なかったことでしょうか

 

34.MUSIC of DREAM!!! / せな

 先程episode Soloについて良い話をしましたがそのepisode Solo性が引き継がれているMUSIC of DREAM!!!が次に来るのは本当に美しい流れです

 遠藤るか、霧島わかに続くアイカツ歌唱のセンターとして多くの想いを背負って歌う堀越せなにとってのエピソードソロがこの楽曲であった

 実際これまでのせなのステージの中で一番重くて難易度が高いステージであり、たったの二年間でここまで到達したせなに最大の賛辞を贈りたい

 ツアー福岡のMessage of a Rainbowで感極まって詰まりそうになりながらも最後まで歌いきり、あとで皆への感謝を歌で返したかったと話した堀越せなは本当に強いひとだと思い知らされたけど、武道館ではさらに重い重圧を抱えながらもやはり最後までひとりで歌いきった堀越せなが今では推しです

 

 いつか完璧へと たどり着いたとき

 同じ仲間と 同じ景色を 見れたら

 最高だよね そうでしょう!?

 暗い空を 飾り付けるような Starlight

『MUSIC of DREAM!!!』

これを一人でも歌い上げることが出来ることこそepisode Solo性でありアイカツスターズ !が積み重ねてきた軌跡なんだ

 

その後のMCでここで歌い切れないとアニメでエルザ フォルテと対峙する虹野ゆめに顔向けできないと思ったと言ってたのがさらに好きの限界突破でしたね…


35.ラン・ラン・ドゥ・ラン・ラン!~NEXT LAP~ / AIKATSU☆STARS!

ランランはさー、演者の個性や寸劇が沢山見れるから集中してみたいんだよねとツアー時から毎回考えながらも毎回高まってて内容覚えてなくて最後のランランもやっぱりよく覚えてなかったけど、楽しければおっけーで〜す☀️

 

36.ダイヤモンドハッピー / わか・ふうり・ゆな

ダイヤモンドハッピーも上記の通りです

無理でしょ


37.ドラマチックガール / 全員

 まずこの曲は氷上スミレが斬り込むわけでDay2ではあまり出番がなかった藤城スミレ歌唱りえが斬り込むわけですが、その第一声がめちゃくちゃ可愛かったんですよね〜〜〜〜〜😭あれだけでご飯3杯いける

 さて、"孤独をおそれない女の子"の未来系が『Jewel Star Friendship☆ 』だとしたら、

"何てコトない毎日がトクベツになるを実践中の女の子"の未来系が『ドラマチックガール』な訳です。

(武道館後秋葉原ディアステージ(店舗)にてアイカツLIVEを取りまとめてるlantis臼倉竜太郎氏が『カレンダーガール』→『オリジナルスター☆彡』→『Good morning my dream』→『ドラマチックガール』の系譜であるという解釈の話をされていたそうです)

そしてそういうそれぞれが未来へと自分の道を進んでいくというepisode Solo性が高い楽曲をソレイユ・ルミナスだけの曲とせず全員曲とした正しさ。

 イントロのデッデデデデデーデーデーデ、デレッデレレレッテッテッテッテの間に腕をぶん回しながらぴょんぴょん飛び跳ねるフリが好きで1日目アリーナなので飛びましたが、2日目は二階席なので自粛しました

 

38.AIKATSU GENERATION / 全員

 この出会いに、ありがとう


39.SHINING LINE* / 全員(15人)

せなのMUSIC of DREAM!!!で感極まった後は楽しい曲が続いたのでこの終盤で最後のSHINING LINE* にも関わらず涙が乾ききっているのに気付いた

 武道館Day2開演直前が一番ナーバスになっていたわけですが、開演後あまりにも未来向きなステージの数々に、これで終わりなのにこれだけ前向きでいられるのか、おれはまだこれだけのモノをアイカツから受け取れるのかと悟りの境地に達していた様な気がします

 

アンコール
40.STARDOM! / 全員

 もう涙は乾ききって未来しか見えなくなったと前述しましたがSTARDOM!は泣きました。だって初日でやったしスターズ曲をこの最終局面で持って来てくれるとは思ってなかったんだもん。しかもスタア二も歌ってるし…

 ぼくがアイカツスターズ !で一番好きな楽曲はJSF☆かForever Dreamですが一曲しか選べないと言われたら間違いなくSTARDOM!を選ぶしそれだけアイカツスターズ !と星のツバサ編を象徴する曲だと思います。

 10年後の教科書に載るであろう

「憧れは次の 憧れを生む 私はここだよ」

ですがこの部分をわか、るか、りすこが歌い新たな文脈が付与されるというとんでもないことがあって、やはりおれはアイカツからどれだけのモノを受け取っているんだと限界になってしまった…


41.カレンダーガール / 全員(15人)

 りさ・えいみ含め全員です。

 最後の最後に原点回帰ですよ。

 ラスト二曲まったく覚えてないけど最高だった感覚は残っている

 完全余談だけど「アイドルオーラとカレンダーガール」は一番好きなサブタイ


MC

覚えてる人だけ

れみさん最後の最後の挨拶で「れみちゃんの色はーきいろーー」という件をやり、やっぱちょっと頭飛んでる感じが最後までらしくていいなーと

アイスタちゃんはだいたい泣いてた

松岡最後になってぼろっぼろ過呼吸気味に泣いてたけどAIKATSU GENERATIONの時から何度も引用している

きっと「マタアシタ」だよ

で締めてくれた。

今回の武道館はPR持ちアイドル全員のステージを用意する(確か41か42人)というepisode Solo的な構成だったためユニット曲はほとんど挟む余地がなく、例えばロンリー・グラヴィティ、Poppin' Bubbles、Chica×Chica、ハッピィクレッシェンド、One Step等々挙げきれないレベルで強い楽曲がスタメン落ちした訳ですが、それでも今回新しく作ったPR衣装をあまり関係ない全員曲などに散りばめて色々なアイドルと衣装の存在を感じさせてくれたり、松岡のロングラ引用や確かAIKATSU GENERATIONかドラマチックガールの間奏で藤城と完璧なダンディバポーズを決めてくれるなど、色々な楽曲やアイドルたちの想いを背負いながら皆が全力のステージをやってくれたのでこの選曲に後悔なんて絶対似合わない。

 なにより藤城りえ、こいつが「これが最後の武道館だと思っていない。またいつか武道館に連れてくるから」と笑顔で夢を語っていたのがほんとかっこよくて好きだなと思った。

 あと挙げるなら未来みき

 この最後の挨拶にこそ未来みき性・新条ひなき性が存分に詰まっていたというか、挨拶の時感極まり過ぎてほぼほぼ泣いちゃってたはずなんだけどそれでもニカっと顔をくしゃくしゃにしながら最後まで笑顔をキープし続けて…

バックモニターに大きく映し出されたあの笑顔は忘れないと思います。

 

42.アイドル活動! / 全員(15人)

 最後はこの曲しかない

 もうね、始まる前はアイカツ武道館最後の曲が来たら死ぬかと思ってたんですけど最後の最後まで笑顔で見届けることが出来て。そりゃ諸々号泣ポイントはありましたがメンバー全員がそれだけを凌駕するほどの未来向きのパワーを与えてくれて最後のアイドル活動!を最高に楽しんで、そのままふわふわした気持ちで武道館を後にして、感想戦で楽しかったね最高だったねと笑顔で言い合って…

 そういうアイカツ武道館であったわけです。

 

今日現在3.27の時点でもメンバーのほとんどの今後の活動が明確にされない中ではありますが富士急も劇団ディアステもdsweekも楽しかったし、誰もが未来向きでい続けてくれているので彼女たちのこれからの軌跡をずっと追いかけていきたいし、それほど僕たちを真剣にさせてくれたアイカツ!という作品と今後の人生もずっと寄り添って行くんだと思う。

 それこそ藤城が語ったようにいつか誰かが武道館に再び立って皆んなでお祝いできたら最高の未来になるよねって思う。未来に約束👆

 

そんなこんなでツアー仙台から続いたアイカツライブ2018の感想戦も終了ですが、ここまで見てくれた皆さんが「ぶ」と聞いて思い浮かんだ言葉は………?

 

 

 

 

 

もちろん、「豚」だよねー!

 

 

またいつか武道館でお会いしましょう

 

 

 

アイカツ!ミュージックフェスタ in アイカツ武道館!【day1】2018年2月27日(火)感想戦

アイカツ武道館と向き合う

物販の話はするな

 

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セットリスト

1.アイドル活動! / 全員
2.スタートライン! / 全員
MC(自己紹介)
3.オリジナルスター☆彡 / STAR☆ANIS
4.Du-Du-Wa DO IT!! / AIKATSU☆STARS!(せな以外)
5.STARDOM! / AIKATSU☆STARS!
6.Signalize! / STAR☆ANIS(るか以外)・りさ・えいみ
MC
7.アイカツメロディ / わか・るか・せな
8.スタージェット! / せな
9.Kira・pata・shining(ショート) / えり
10.マジカルタイム(ショート) / ゆな
11.フレンド(ミドル) / わか・ふうり
12.オーロラプリンセス(ショート) / えり
13.ドリームバルーン(ショート) / ふうり・ゆな・えり
14.lucky train!(ショート) / みほ・ななせ
15.ミエルミエール(ショート) / かな
16.薄紅デイトリッパー(ショート) / れみ
17.恋するみたいなキャラメリゼ(ミドル) / れみ・えり
18.lucky train!(ラスサビ) / みほ・ななせ・れみ・えり・かな
MC
19.タルト・タタン(ショート) / りえ
20.Dreaming bird(ショート) / ななせ
21.永遠の灯(ショート) / れみ
22.硝子ドール(ミドル) / れみ・りえ・ななせ
23.笑顔のSuncatcher / りすこ・ふうり
24.♡PowaXPuRiXPower♡(ショート) / れみ・えり・ゆな
25.虹色アンコール / ふうり・れみ・みき・ななせ
MC
26.スタートライン!(ショート) / るか
27.ネバギバ☆(ショート) / かな
28.Summer Tears Diary(ショート) / みほ
29.Dancing Days(ショート) / ななせ
30.episode Solo(ミドル) / るか・ななせ・みほ・かな
31.Take Me Higher(ショート) / りすこ・れみ・ゆな
32.The only sun light / りさ
33.チュチュ・バレリーナ / AIKATSU☆STARS!(6人)
34.START DASH SENSATION / るか
MC
35.ラン・ラン・ドゥ・ラン・ラン!~NEXT LAP~ / AIKATSU☆STARS!
36.ダイヤモンドハッピー / わか・ふうり・ゆな
37.ドラマチックガール / 全員
38.AIKATSU GENERATION / 全員
MC
39.SHINING LINE* / 全員(15人)
アンコール
40.Good morning my dream / 全員
41.カレンダーガール / 全員(15人)
MC(挨拶)
42.Let's アイカツ! / 全員(15人)

 

 

入場BGM「芸能人はカードが命」で泣いた

 

1.アイドル活動! / 全員

一曲目はレッカツ!かアイ活!かだと思っていたけれど蓋を開ければまあそうなるよっていうね。アイカツの原点

松岡の髪型が初期岡だった気がする

 

2.スタートライン! / 全員

ありえん好き

全員verなのでスタアニが歌う場面あって楽曲に文脈が上乗せされる感じがすごく心地よかった

ただ、ライブって序盤の三曲くらいは興奮でふわふわしててあんまり覚えてないんだよねー

 

MC

武道館はとにかくアイカツ楽曲の総決算ということで歌唱とダンスにステ振りでMCはさらっと済ますことが多かったです

 

4.Du-Du-Wa DO IT!! / AIKATSU☆STARS!(せな以外)

MF2016ナイトタイムスタメン落ちのDu-Du-Wa、アレはいかんかったと思う。確かに他OPより弱いのは分かるけどこの大舞台で披露してくれたのが嬉しかったし、こういうはじめの一歩みたいな曲を成熟したメンバーが改めて披露するっていうのは込み上げるものがありました。青空JUMP!!

 

5.STARDOM! / AIKATSU☆STARS!

好き好き大好き

アイカツシリーズの総決算である武道館は最後だから見にきたライト勢や無印勢が多かったし、アイカツ!アイカツスターズ!どっち寄りのファンが多かったかというと多分7・3くらいでアイカツ寄りだったと思う。だから周りに振りコピする人全然いなかったんだけど振りコピ曲ですし、堀越せながこの大舞台で落ちサビ「ひとひらの蝶が羽ばたきを知り〜」を披露するに至るまでの軌跡を思い浮かべたよ

 

 6.Signalize! / STAR☆ANIS(るか以外)・りさ・えいみ

泣いた…

だってわか様いちごちゃん一年目のスクールドレス着てんじゃん…

初出しかどうか判断がつかなかったけどまったく見覚えがなかったし初期スクールコーデでSignalize!あえての初期振り付け(残酷な夢が〜で星描くやつ)ってめっちゃエモいじゃんって

泣いた…

 

MC

わか様 ピンクステージコーデでこの舞台に立てる幸せ アイカツのメロディをつなげていきたい

これはアイカツメロディを匂わせる発言だがまだ序盤ですよ!?

 

7.アイカツメロディ / わか・るか・せな

本当にきた!!全主人公がはじめのスクールコーデっていうエモいやつ (るかぴょんのトルテコーデ リフォームされてなかった?)

アイカツメロディは本当に楽しみにしてたんですよ、堀越せながわか・るかと同じ曲に臨む時を。

いや、めちゃくちゃ良かったですね。せなも堂々としていた。

みんな主人公だったよ

 

8.スタージェット! / せな

ツアーでは披露されなかったスタージェットせなソロver

一年目の虹野ゆめと堀越せなに敬意を払った選曲だよね

一番星になれ STAR JET☆彡で星を描くのがありえん楽しい

「来年の今頃 どんな 景色見つめてる?」は、

せなにしか歌えないパートなんですよ…

 

ここからドリアカーニバル

9.Kira・pata・shining(ショート) / えり

ドリアカーニバルの一曲目コレって頭おかしいでしょ笑笑(めっちゃ褒めてる)

横画面でえりさんが分身してたみたいだけどあんまり見てなかった

サビ前セクシーな声で(歌って)って煽るNHKホールの再現最高でした


10.マジカルタイム(ショート) / ゆな

冴草きい(さいぐさではない)のソロってそういえばLIVEで見たことあるっけ?ってレベルでレアな曲(新・チョコレート事件はかえで・きいの歌い分け)

この一曲のためにPR用意したの凄すぎるし全PR持ちキャラクターのソロ曲とドレスを用意するという心意気がここから表れてきたんですよね


11.フレンド(ミドル) / わか・ふうり

めんどくさい話するとパートナーズカップでフレンドがpreciousに勝てる曲かと訊かれればそうじゃないでしょと今でも思うところがあるんですけど、楽しくアガるLIVE曲として最高に強いしこの日のこの流れは最高でした


12.オーロラプリンセス(ショート) / えり

これも新PR衣装

パンパカパーンしたいんジャージャー
みたいなノリを打ち消す荘厳なる美しいオーロラプリンセスでした

登場時後光が差してなかったか?

 

13.ドリームバルーン(ショート) / ふうり・ゆな・えり

ドリアカ魂が辿り着いた先の楽曲ですよね〜

楽曲解説は北大路さくらのとかを調べてみて

これがドリアカ魂なんだよ

 

14.lucky train!(ショート) / みほ・ななせ

コレだよコレ!ドーリーデビルのPRの、ののリサlucky train!この時を待っていたの!

lucky train!はイントロが掛かった瞬間最大出力で飛び跳ねてしまう私的一番アガるアイカツ曲なのであんまり覚えてないんだけど、多分remix風の改版イントロちょーかっけーダンスからの最高の流れだったんだよなー


15.ミエルミエール(ショート) / かな

これとデイトリッパーだけはリハ音漏れバレを喰らっていたんだけどモフモフモンスターコーデとはまったく聞いてなかったやで〜

ありえんかわいい今回の武道館の意匠の衣装大賞なんやで〜

実際コーデの質感が遠くからでもモフモフしてるのが伝わる神衣装でして、それを完璧に着こなす星咲花那もなんやこいつありえんかわいいなと最高のステージやったんやで〜


16.薄紅デイトリッパー(ショート) / れみ

これも新衣装〜🙏

れみさんめっちゃ似合ってて可愛くってイェッタイガー(絶対やりません)

今回の武道館流石にヤバすぎると震えてきたのはここらへんから


17.恋するみたいなキャラメリゼ(ミドル) / れみ・えり

アイカツ武道館地方ツアーもついに最終

最後はやはりこの曲ね!

\だよねー/

完璧に締まったのだった

 

18.lucky train!(ラスサビ) / みほ・ななせ・れみ・えり・かな

と思ったらラスト変則remix地方民lucky train!

地方に生まれてよかったー😭(香澄朝陽談)


MC

多分ほとんど衣装の話だったと思う

初出しばかりだったので

星咲クンがしっぽふりふりありえん可愛かった


19.タルト・タタン(ショート) / りえ

ここからのセトリの流れ確認してちょっと震えてる

エメラルドの魔法でもなくいばらの女王でもなく氷上歌唱として歩み出したばかりの藤城りえに相応しいのはもちろんこの曲タルト・タタン

「いつかはきっと」

 

いや、藤城りえの氷上スミレ担当としての歌唱!!マジで!!これなの!!

去年の今頃とまるで違う景色なの!!

いやMF2017の藤城も可愛かったけどさ、冷静に聴き返してみたらほとんど素の城りえだったし皆さんもキラキラ宣言を聞き返して下さい。はい藤城リエです、ランランドゥランランです。

それを踏まえての武道館のタルト・タタンは氷上スミレ担当歌唱という解釈を経た上でのタルト・タタンになっていたのが凄くカッコよかったし凄く声の出し方が可愛かったんですよね

世界観に合わせて自分の歌い方を変えてきた、これは本当にプロフェッショナルで凄いことだよ

巴山もなファンも喝采を送った(実際みんなめっちゃ褒めてた)、そんなタルト・タタンでしたよ(そして歌い方本当に可愛い🙏)

 

20.Dreaming bird(ショート) / ななせ

語彙が


21.永遠の灯(ショート) / れみ

語彙が無理

 

22.硝子ドール(ミドル) / れみ・りえ・ななせ

【自説になりますが#19〜22はゴシック永遠メドレーなんですよ。#20〜22は曲のテーマがそのまま永遠性についてだし氷上スミレ3部作がいばらの女王になるという概念的な所に行き着いたことを考えればそのストーリーの幕開けのタルト・タタンも永遠を目指す文脈に組込まれます】

 

ここまでやってきたゴシック曲メドレーに加え最後に硝子ドール3人verを演るというのは1日目最大のエモ演出でしょう!

白銀リリィ(松岡ななせ)はアイカツスターズ のキャラな訳ですが、

声を聞かせて 姿を見せて わたしを逃がして ねえ、鍵が壊れた 鳥籠の中ひとり ずっと

夜は明けるの? 時は満ちるの? あなたは来ないの? ねえ、錆びた扉が 光を連れて来るわ 今日も…

 『硝子ドール』

の長めのソロを歌ってアイカツとスターズの世界線が交わるどちゃくそエモ演出なんですよ

Dreaming birdの松岡ななせがゴシック世界観に完全に入り込むように舐め回すような艶やかな歌声で「ねえ、鍵が壊れた 鳥籠の中ひとり ずっと」ですよ

もう本当最高でしたね(語彙

火柱もありえん暑かったけどこんな熱い演出の女児アニメのLIVE他にありえないでしょ!

 

23.笑顔のSuncatcher / りすこ・ふうり

ゴシックメドレーが確か嵐とか雷の音から始まる荘厳な熱さであったのに対して正当な夏の熱さをってことで「WM レッツ シャイン !」 

WMも両方新衣装だった…!

ふうりたそめっちゃちっこくぴょんぴょんしててふうりたそって感じだった🙏

ウェーブは正直グダってましたよねー笑

 

24.♡PowaXPuRiXPower♡(ショート) / れみ・えり・ゆな

ほんとにやるんやー

ほんとにやるんだー

ほんとに演りやがった…♡

正直岡山アニソンで会場ヒエヒエにして欲しかったみはあるけど全員に受け入れられる最後の機会に披露できたのは素晴らしいことね


25.虹色アンコール / ふうり・れみ・みき・ななせ

いやーこれはとんだダークホースですよ!正直一番予想が少なかった曲といってもいいんじゃないかな?(ルミナス・ソレイユ新曲はワンチャンあるかなと思ってました✋)

まず絵面が凄い、ふうり・れみ・みき・ななせて…

歌のお姉さん追っかけてた人からしたら新鮮すぎる組み合わせ(接点はみきななせハロウィンナイトマジックくらいじゃないか?)

 曲もさー普通に可愛いけど聴き込むほどではないかなーって印象だったんですけどこれがアガるしめちゃくちゃ楽しいの!

特にサビでみきななせが手をつかみ合ってぐるぐる回ってからパンパン手を合わせるとこーーー👏👏🙏🙏

武道館day1は周りが結構ライトめな人ばかりでスターズ曲やフォトカツ曲の反応は薄かったんだけどこの曲は

毎日がキャンバス(フッフゥー)

夢を描いた絵筆は(フゥフゥフゥ)

てjumpしながら一人で楽しく入れてました

3/5更新分ラジカツで未来みきがこの曲について語ってるので聴いて

 

MC

ぽわぽわプリリン、がんばっぷりーん!!!

 

ここからS4メドレー
26.スタートライン!(ショート) / るか

好きだなぁ

パイセンといえば白鳥ひめなんだよなぁ

 
27.ネバギバ☆(ショート) / かな

好きだなぁ

そういえば武道館の各位ソロは振り付け飛ばす場面も多くてネバギバ☆もほとんど踊らず歌唱にステ振りしてたんだけど、それも最後まで全力で駆け抜けるためのLIVE感なので良いよねって思いながらフレ!フレ!してた


28.Summer Tears Diary(ショート) / みほ

好きだなぁ

「オトナになれば 時間もキャラも カンタンに越えられるのに」

と思ってたんだよなぁ

 

29.Dancing Days(ショート) / ななせ

松岡と如月ツバサが好き

 

30.episode Solo(ミドル) / るか・ななせ・みほ・かな

スターズ!楽曲の大本命

武道館は結局360度会場にはならなかったので劇場版演出はなかったが最強のLIVE曲

「by myself」をやらせてくれ!


31.Take Me Higher(ショート) / りすこ・れみ・ゆな

最後の絶望ステップ

 

32.The only sun light / りさ

アイカツ武道館day1には泣いていい時が3度ある

芸能人はカードが流れた時

Signalize!で若様がピンクステージコーデを着ていた時

そして最後のThe only sun lightが流れた時

(ぶっちゃけ他にも色々泣いてたも思うが意識して泣いたのはこの3つ)

ツアーを共に走り抜けてくれた相沢梨紗さんとエルザ フォルテには感謝しかない

 

33.チュチュ・バレリーナ / AIKATSU☆STARS!(6人)

タルト・タタンで藤城りえをすごい褒めたけどこの曲の冒頭のスミレパート

「つま先で立って 星に手を 伸ばした1日」

がめちゃくちゃ可愛かったんです

キュートなだけじゃないAIKATSU☆STARS!の激情を感じられる、本当に好きで大切な曲

 

34.START DASH SENSATION / るか

正真正銘day1のハイライトといえるんじゃないでしょうか

START DASH SENSATIONと掛けまして

るかソロと解きます

その心は?

泣く

 

…というのがMF2017のハイライトというか遠藤るかさんはSTART DASH SENSATIONの話をする自動的に泣いてしまうほどアイカツ愛に溢れた方なのでそれは仕方ないことなんですが、ソロで最後まで歌いきったんですよね

やっぱ今までの事があるので正直大丈夫かな?ってのはあったんですが遠くから見てても絶対に歌い切るという意思が見てとれたし今日は絶対に大丈夫だというのが確信できた

それだけのモノをステージで表現出来る。遠藤るか正真正銘のトップアイドルです。


MC

遠藤るか、まあMCではボロ泣き

でもその心意気が、アイカツ愛が本当に暖かかったんだ

 

35.ラン・ラン・ドゥ・ラン・ラン!~NEXT LAP~ / AIKATSU☆STARS!

 ランランはほんとは演者同士イチャついてるのを目視しなきゃいけないんだけどぴょんぴょん高まっててあまり覚えていないジレンマ

 
36.ダイヤモンドハッピー / わか・ふうり・ゆな

説明が…不要…

銀テープください


37.ドラマチックガール / 全員

ドラマチックガールはアイカツ無印の到達点みたいなのをどこかで書いたが満を持してクライマックスで、しかも全員verにて披露されて嬉しかったね

未来に約束👆


38.AIKATSU GENERATION / 全員

MVをみてください(昇天)

この出会いに、ありがとう

 

MC
39.SHINING LINE* / 全員(15人)

説明不要

 

アンコール
40.Good morning my dream / 全員

ジリリリリの手の動き…


41.カレンダーガール / 全員(15人)  

なんてコトない毎日が かけがえないの

オトナはそう言うけれど いまいちピンときすぎてしまうよ

 

MC(挨拶)

あんまり覚えてないけどるかが出来れば二日間通して見てほしいって泣いてたのと、ゆなさんが今日しか来れない人の為に全力を込めたと仰っていたのがそれぞれ素敵だなぁと

 

42.Let's アイカツ! / 全員(15人)

この曲が序盤に来てしまうと喉が死ぬのはカラオケで学んだので最後で良かった

明日に向かって最高のスタートでアイカツダーッシュ!!!

 

終盤あきらか雑なので気が向いたら加筆するが、とりあえずこんなところ

アイカツ武道館!─松岡ななせと夢のMY SHOW TIME!

───アイカツ武道館!

STAR☆ANISとAIKATSU☆STARS!のメンバー全員がこれまでの自身の最高を更新し続けた最強のステージ/最強のLIVEであったが、たったひとつマイベストアクトを挙げるとしたら迷いなく松岡ななせ『MY SHOW TIME! 』を挙げる。

松岡ななせといえば顔の良さとお調子者キャラが特徴のAIKATSU☆STARS!ナンバーワン美少女であり、ぼくもメンバー加入時から"推し"ている人物である。

松岡ななせがスタアニNHKホールやアイスタ中野ワンマンという大舞台に立って歌い踊る姿にぼくも\かわいい〜/と声援を送ってきたわけだかその頃のパフォーマンスについて見返してみると、確かにかわいいけどお世辞にも卓越しているとはいえず、特に中野ワンマンではメンバーの誰よりもガチガチに緊張しているのが目立っていた。ソロ曲『MY SHOW TIME!』に関しては手足が伸びきらない固いダンスになってしまっていた。

 

そんな松岡ななせのガチ推しになったのは中野ワンマンからわずか3ヶ月後のアイカツMF2016 day2での出来事。自分はday2からの参加だったので前日のパフォーマンスを見ておらず中野ワンマンの印象が強く残った状態であった。#6『Move on now! 』美月担当のリス子さんと松岡が一緒に歌う粋なサプライズ。これはアニメ本編にて美月に憧れる白樺リサ(歌唱:松岡)がクイーンカップにてMove on now!を披露した文脈を拾ってのエモい演出であるが本当にエモかったのが松岡のパフォーマンス。たった3ヶ月前ガチガチのダンスとカチカチの表情を見せていた女が腕をフリフリあげながら目一杯セクシーでキュートで小悪魔な(白樺リサの着用するブランドDollydevilはセクシーでガーリーでオトナカワイイが特徴なのだ)表情を振りまきながら歌い踊る姿に⁇…⁇…⁇…♡ となりガチ恋ガチ恋ではない)してしまった。そこからガチで推している。

 

そしてそんな松岡ななせ(と星咲花那)(エピソロの歌い分けがバケモン)の才能を本当に開花させたのはシリーズがアイカツスターズ!に移ってからで、歌唱担当キャラが増えたことが大きい。

中でも白銀リリィの『Dreaming bird』と『荒野の奇跡』とかいう2曲は歌も振り付け難易度もシリーズ最高レベルの神曲だ。はっきりいって中野ワンマン時代の松岡に歌いこなせるような曲ではなかったはず。

だからこそMF2016で進化したステージパフォーマンスだけでなく、『Dreaming bird』の音源をはじめて聴いた時の歌唱面での成長というか覚醒というか、開花に本当に感動した。歌い方の特徴としてしゃくりの多用があると思うが、如月・白銀担当になってからのしゃくりへの切り替え方が本当に伸びやかでクセになって大好きなんだよ。

 

『荒野の奇跡』はAIKATSU☆STARS!2018スペシャルツアーにおける松岡ソロ最大の見せ場だった。それほど『荒野の奇跡』はただ歌うだけでも難しいにも関わらず、"このひとときに魂を込めて"、よろしく魂を燃やしながらの如く絶えず高強度で舞い続ける白銀リリィの精神性を表したダンスになっている。

フルの初披露はツアー東京公演。そう、荒野のイェッタイガーだね!(◯ね)

 

ぼくは今でも東京の『荒野の奇跡』が荒野のベストアクトだと思っているしそれほど熱量が高まり過ぎた結果の盛大な歌詞飛ばしだったと思っているが、本人は相当気にかけていたらしく(この日のMCで相沢梨紗さんがステージの裏では悔しさで泣くこともあると仰っていた)しばらくtwitterなどに浮上してこない事件があった。

そして迎えた東京の次の大阪公演。ファンは東京での出来事を察しているので皆が固唾を呑む異常な緊張感の中(あれはマジで異様な雰囲気だったよ)、見事に最後まで歌い踊り上げたステージの興奮が忘れられない。

東京の荒野が一番好きだといったが大阪の荒野も同じくらい大切にしていきたい。

公演後半のMCでの「今日はよく眠れそう」の一言にほっと肩を撫で下ろしたアイカツファンたちよ…

 

盟友藤城リエ 2018.3.4 ブログより

基本的にはポジティブなんだけど
何事も全力でぶつかっている分
落ち込む時はがっつり落ち込む。

だけど、失敗やミスを絶対に無駄にせず
次のステージでさらに高く飛ぶ姿に
いつも刺激やパワーをもらっていました。

これからも仲間!ずっとライバル!

大切な仲間 | WISTERIA

松岡自身もラジカツのコーナーで『荒野の奇跡』の歌詞解釈について語った際、レコーディングの時表現出来なかった事も次のステージで表現出来るようになればいいって笑いながら語っていたのが印象に残っているし、ほんとに格好いいアイドルだと思う。

 

───

そんなこんなで迎えたアイカツ武道館!

アイカツアイドルのソロ曲が披露されていく中で松岡の黒沢凛担当としての曲は勿論『MY SHOW TIME! 』である。

 

イントロがながれステージに現れたその立ち姿

信じられないかもしれないがその立ち姿だけで中野の『MY SHOW TIME! 』とはまったく別次元のステージだと分かった

 

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アニメと現実の融合 

現実がアニメに追いつきさらに高みへと羽ばたいていくような

踊るイナズマがそこに実在した

 

完璧なダンスだけでなくその伸びやかな歌声

人は踊りながらこれほど伸びやかに歌えるのだろうか

松岡は "るかちゃんのダンスがほんとうにあこがれ" とランダムサインブロマイドに書いていたことやこれまでの言動からも遠藤瑠香を目標にしていたことが伺えるが、間違いなく"あこがれ"に立ち並ぶに相応しい夢のステージを魅せてくれたし、信じられないくらいボロ泣きしてしまったけど、絶対忘れねぇよと必死でこの目に焼き付けた

 

アイカツ武道館では(全体曲を除けば)黒沢凛として歌ったのは『MY SHOW TIME! 』だけだけど、AIKATSU GENERATIONの間奏で藤城リエと見せた完璧なダンディバポーズやメッセージボードや最後のMCでも引用してくれたロンリー・グラヴィティの"「マタアシタ」だよ"などから選曲されなかった曲の分までアイカツ愛を示してくれた。

 

松岡ななせ 2018.1.1 ブログより

でも、アイドルが好きな私としてはいろんな感情になりました。大好きなグループの嬉しいお知らせや、悲しい知らせ、大好きなアイドルの卒業など
さっきも言ったように基本ハッピー人間なのだけど今年は前より少しいろいろ考えたなぁ。
あの時ライブ行っておけばよかったって後悔しました。
でも、こうやって考えるチャンスを大好きなアイドルさん達が与えてくれたおかげで、アイドルの私は後悔しないライブをしていきたいと改めて思いました。これからツアーが始まる中で、1公演しか行けないって方たくさんいると思います。その方達の為にも、もちろん全部のライブに来て下さる方達の為にも、中途半端なライブにはしたくないって思ってます。綺麗な歌、綺麗なダンスを届ける事が一番かもだけど、私は実力があるわけではないのでとにかく私ができる事を全力投球でやり切りたいです。

2017年〜2018年 | ななせのブログ

 

武道館が決まった時からアイカツ歌唱の卒業も知らされていたAIKATSU☆STARS!のメンバーがどのような想いを抱えながらツアーと武道館を駆け抜けたかは窺い知れない

 

それでも

ツアーの間も卒業が発表されてからもみんなずっと"未来向き"であったし武道館が終わった"今"ですらそうだ

 

終わってしまった寂しさは消えないけど

 

忘れられないオモイ 忘れたくないキセキ
もっと(もっと)もっと(もっと)未来まで 連れて行こうね
この日々が続いてく この日々を歩いてく
風の彼方(光る)笑顔(大好き)
色あせないジェネレイション

この出会いに、ありがとう

 『AIKATSU GENERATION』

 STAR☆ANIS & AIKATSU☆STARS! / AIKATSU GENERATION Music Video - YouTube

 

 

きっと「マタアシタ」だよ。

 

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ロンリー・グラヴィティとSummer Tears Diary - ぼくらとアイカツ

ロンリー・グラヴィティ症候群を知っているか?

キミはロンリー・グラヴィティ症候群を知っているか?ロンリー・グラヴィティのBメロ完コピが不適切なオタ芸として退場処分に該当するのかという問題*1やAメロ歌唱者の周りをぐるぐる回って遊ぶ行為のことではない*2

ロンリー・グラヴィティはTVアニメ「アイカツ!」159話「ギャラクシー☆スターライト」やアイカツDCDに使用されたSFモチーフの楽曲で、ノリも良いし独特のクセになる振り付けも含めて高いライブ人気を集めている。ぼくも初めて聴いた時から大好き。

ロンリー・グラヴィティは歌詞にも出てくる様に「未知との遭遇」がテーマになっており小説の様な句読点と共に紡がれる歌詞は自分の想像を超えた未知との出会い、未知のドキドキによって軌道がズレた主人公の物語と読み取れる。

そんなロンリー・グラヴィティであるが2年前アイカツ!最終回の報に伴いロンリー・グラヴィティの主人公と、自分とアイカツ!との出会いを重ね合わせどうしようもないエモさと寂しさ、ヒトリで無重力空間においていかれそうな感覚に、

止まりそうボクのbroken heartしてしまった方は少なくないと思う。

こんな楽しい時がもっと、続けばいいのにな、インフィニティ。
近付く別れは薄情だな、止まりそう、ボクのハート。

 ───そんなロンリー・グラヴィティ症候群

そして迎える2018年3月

アイカツ!アイカツスターズ

STAR☆ANISとAIKATSU☆STARS!の卒業によってこれまでの歌唱体制でのアイカツシリーズが、

 

───終わる。

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アイカツは終わらない

前言撤回アイカツは終わらんよ。

概要説明がめんどうなので自ブログから引用、

アイカツ!が最終話のラストに至るまでゴールは新たなはじまりだと進み続けるSTART DASH SENSATIONな物語だったように、アイカツスターズ!もSTARDOM!のバタフライエフェクト引用 《ひとひらの蝶が はばたきを知り やがて風になる》の様に旋風を起こすため進み続ける人たちの物語だった。

3月でアイカツスターズ!が 区切りを迎えるとしても本編や楽曲を再解釈して学べること、汲み取れることはまだまだ星の数ほどあるでしょう。

なによりアイカツシリーズが誰かの "道しるべ" になることを目標としていたようにアイカツ!とアイカツスターズ!はすでに "わたしの道しるべ" として燦然と輝いているので、この先シリーズがどんな未来を歩もうと、大切なものはすでに受けとっているのです。

 進むリリィと動かぬエルザ アイカツスターズ!星のツバサ概論 - →NOT ODAYAKA! より抜粋

格好つけた事を言うとTVアニメアイカツシリーズ本編の区切りに関してはいつでも受け入れる準備をしてきたし、アイドル活動にゴールはないこと(いつまでも新しく始まり続けること)がアイカツという常に現在進行形で特別な作品の本質であるので、寂しくはあるものの受け入れなければいけないものだと思います。

終わりからの始まりや
さよならからのまたね

希望のレールは夢につながってる
乗り継ぎ自由にはばたける そのハート

 『lucky train!』

それでも──それでもあの2018年2月4日の17:52、

STAR☆ANISとAIKATSU☆STARS!のアイカツシリーズ卒業発表を受けそわそわと1時間くらいその辺を行ったり来たり、ヘラヘラした表情で頭の中事実を反芻したり、結局夜ボロッカスに泣いてしまったのはアイカツ本編とは違った歌唱担当アイドルの物語を追い続けてきたから。

アニメ本編や音楽ディスクは半永久的に残るしこれからの人生でも繰り返し反復し続ける。しかしライブの特別な空気感はその場で体感することしかできない。

そしてそれは武道館で終わりなんだ。

 

未来の途中 トランジット

アイカツ歌唱担当を追いかけて来た人はよく知っているしそうでない方はあまり知らないと思いますが、彼女たちが所属するDEARSTAGE Inc.は大手っちゃ大手だけど元が地下から這い上がってきた事務所で、現在もメジャーデビュー前のアイドルや芸能人の卵が多く在籍していて、STAR☆ANISやAIKATSU☆STARS!のメンバーもそんな感じで型にはまっていない未来の途中の人たちばかり。特にAIKATSU☆STARS!のメンバーに至っては演劇が主舞台の遠藤るか以外はアイカツの仕事がほとんどで武道館後の処遇も発表されていない。それこそ芸能界に残るかも定かではない進路選択の真っ只中だ。

一般公募中心に集まったAIKATSU☆STARS!は初ワンマン中野サンプラザ公演の時点ではSTAR☆ANISと兼任していた るかもな中心のチームであったし(魅惑のパーティーを魅てください)声量の安定しない未来みきや誰よりもガチガチな松岡ななせを抱えていた。

そんなチームが急成長していきリス子と並び堂々と笑顔でMove on now! を歌い上げるMF2016松岡や、かつてのムードメーカーから歌唱パフォーマンス含めもなが抜けたチームの精神的支柱にまでなったMF2017未来みきなど、メンバーの成長を公演を経るごとに実感し圧倒されアイドルって本当にすげぇなと思った。

そんな成長したメンバーと共にアニメがアイカツスターズ!に移行し最後に合流した新メンバーがせな・りえ、やはりそこは他メンバーとの実力差が大きくてアイカツ5周年特別楽曲アイカツメロディ!が発表された時虹野ゆめがその位置に相応しいのかという文脈以上に、堀越せなが霧島わか・遠藤るかと並び立てるのかというのがあって個人的には全然アガらなかった。

しかし今年のAIKATSU☆STARS!スペシャルツアー『MUSIC of DREAM!!!』でもっとも印象に残ったのは堀越せなのパフォーマンスとその歌声で、本当に感動したんだよね。

せなりえがはじめて一般客の前でガチガチのステージを披露した泉南イオンからイベントを経るごとに「成長したなぁ」と古参面をキメてきた訳だが、今回のツアーはそういう台詞を吐くのが烏滸がましいほど成熟されたものであり、はっきりいって圧倒された。

圧倒的なパフォーマンスでAIKATSU☆STARS! をずっと牽引してきた遠藤るかの領域にメンバー全員が追いついてきた、そういう特別なツアーだったと思う。

今の自分はアイカツ武道館で歌唱担当のセンター3人が並び立つアイカツメロディ!を誰よりも観たい自分に更新された。

 

青春の離別のSummer Tears Diar

そろそろ本題に入る。

ロンリー・グラヴィティの様に今回の歌唱担当卒業に宛てて化けた楽曲といえばSummer Tears Diaryでしょう。

歌唱担当卒業を受けてアイカツオタクによる様々な感傷ポエムが散見されましたが、その中で印象的であり自分自身ずっと抱いていたのは、アイカツを通して青春していたんじゃないかってことです。

たまたま当たったSTAR☆ANIS渋谷公会堂公演。正直遠征するほどのモチベーションかという気持ちを引きづりつつ、幕が開けばその世界に完全に引き込まれ新しい扉が開いた。そこから歌唱担当の成長やアニメ本編のストーリーを追いかけているうちにツアー全通するほどのモチベーションで、全力夢中になっていた。

それほど夢中になれたのはアニメの力以上に歌唱担当の成長を目の当たりにしていたからだし、理屈を超えた情熱で打ち込める対象があれば、それは幾つになっても青春と呼べる。

今じゃなきゃ駄目な事を今じゃなきゃ意味がない事を今の自分の全力でやればそれは青春なんだってアイカツが教えてくれた。

ちょっと話が飛んだがSummer Tears Diaryはそんな青春における離別の曲だといえる。

9月になれば 遠くはなれて 違う制服を着てるの
ココロだけ何故 先回りして

もう、切なさが溢れだす

いつかは思い出のなかで
キミを探しても気づけない日が来て
すれ違う人の顔に少しずつぼやけちゃうのかな

オトナになれば 時間も距離もカンタンに越えられるのに
きっとそれには間に合わないの
なんて…、のみ込むオモイが痛い

チクリ胸に 刺さったまま
癒えないでほしい 行かないでほしい ねえ
終わりかける 夏の傍で
言葉にならない願いが揺れてる どうか…

『Summer Tears Diary』

ほんとこれなんです…

「オトナになれば 時間も距離もカンタンに越えられるのに きっとそれには間に合わないのなんて…、のみ込むオモイが痛い」なんだ。僕らは自分で思っていたよりオトナになれていなかった。

こんな楽しい時がもっと、続けばいいのにな、インフィニティ。
近付く別れは薄情だな、止まりそう、ボクのハート。

『ロンリー・グラヴィティ』

僕もアイカツを通して色々なことを学びオトナになった気でいた節があるんだけどこの刹那さ(切なさ)にはどうあがいても抗いきれないし、まだまだ青春の痛みの真っ只中に居た。

しかしそれでも前を向かないとなんだよね。

 

そしてAIKATSU GENERATIONへ

皆さん1日3回は見てると思うんだけど(僕はしんどいので数回しか見れてません) AIKATSU GENERATIONのリンクを貼っておきます。

STAR☆ANIS & AIKATSU☆STARS! / AIKATSU GENERATION Music Video - YouTube

この曲に関しては語彙が消失するので語れないですが、「ありがとう」と「未来まで」なんだよね。

いつだってアイカツは現在未来進行形だったし、なによりそれを体現してきたSTAR☆ANISとAIKATSU☆STARS!の卒業報告後のつぶやきやブログが全て未来進行形の強いものばかりだ。

そして"AIKATSU GENERATION"って本当に嬉しいじゃない!

もちろん全てはDCDとTVアニメから広がったアイカツの《WA!》であるけどこうして歌唱担当固有の楽曲とMVが用意されたのは彼女たちが積み上げてきた成果の証であるし、そこに"GENERATION"という形で僕らも加わることが出来ているっていうのは本当に嬉しいことなんだ。

武道館では最後まで笑顔で……と思いながらもボロッカスに泣いてしまうんだろうけど、それでも最後まで全力で応援するし、彼女たちの進路がどうなるのかは分からないけどそれぞれの人生を応援したいって思う。

 

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「サヨウナラ」じゃなくて、きっと「マタアシタ」だ。

この出会いに、ありがとう

 

 

 

アイカツ武道館一年後 後記

推しがVになったり実質6thなのに5thフェスが開催されたりV以外が退所してフリーになったりと、わけがわからない一年だったけどアイカツ武道館以後も現場が多く楽しく過ごしています。誰も他界しなくてよかったぁ。そしてやっぱクラシカロイドなんだよなぁ。

ちなみに#3月8日はSSA で僕はもう一度死ぬ予定です。

 

*1:MF2017のレギュ(不適切なオタ芸の禁止)に対する揶揄

*2:一時期歌唱担当さんの間で流行ったロンリー・グラビティごっこ