→NOT ODAYAKA!

おだやかじゃなかった備忘録

進むリリィと動かぬエルザ アイカツスターズ!〜星のツバサ概論〜

本稿はアイカツスターズ!第90話「ヴィーナス クライシス!」に至るまでの軌跡と星のツバサ編の展望に宛てて書かれたものである。

 

アイカツスターズ!概論

アイカツ!が最終回のラストに至るまではじまり続けるSTART DASH SENSATIONな人のための物語だったようにアイカツスターズ!もSTARDOM!のバタフライエフェクト引用 "ひとひらの蝶が はばたきを知り やがて風になる" の通り旋風を起こすため"進み続ける"人たちの物語である。

そういう強い人々の放つ光が星となり合わさって、

孤独をおそれない女の子の複数形「アイカツスターズ!」という最強の物語群に収束するわけです。

 

 

ステージの上はひとり だけど孤独じゃないね
いつも、いつも、感じているよ 存在がうれしいよ 

 

"Jewel Star Friendship☆"

 

 

進む白銀リリィ

そういった"未来向きの今"を"進み続ける"アイドル達の中で最も異端といえる存在が白銀リリィであり、最も身体の弱い彼女の成長には身体的・精神的にも進み続ける事、挑戦し続ける事が伴っていた。療養で動けない期間が長かった彼女は進むこと・挑戦することに関して誰よりも真剣に向き合ってきた。

 

物理的な動きとしては白鳥ひめのPRの打ち合わせにゆめと共に同行(27話)、ローラとの温泉合宿(33話)、ブランド立ち上げのための雪山合宿審査(39話)、ファン感謝ツアーでの電車・ヘリ移動(63話)と読書家でインドアなイメージから離れ、かなり動き回っているのが分かる。

身体・精神的な挑戦としてもゆずゾの為に正反対のイメージのブランドドレスを着てみたり(42話)、苦手な運動(腕立て伏せや跳び箱)に挑戦するなどめちゃくちゃ頑張っている(53話・88話)。

 

なによりリリィが星のツバサ獲得に至る着想のきっかけは、

 『書を捨てよ 町に出よう』

 

"53話「オープンセサミ!星のツバサを手に入れろ!」より寺山修司による評論"" 

 である。

読書家である白銀リリィにとって最高にロックな生き様ではないか。

 

進み(動き)続けることへの執着が特に現れるのが「荒野の奇跡」のステージである。この曲の振り付けの異常なステップ数や片足重心の多様に現れる不安定さと気迫は尋常ではない。「荒野の奇跡」は歌唱難度が高い楽曲にも関わらずクルクルひらひらと執拗に舞い続ける。

「白銀リリィ このひとときに 魂を込めて」

 

これを強く実感したのは AIKATSU☆STARS! スペシャルLIVE TOURにて白銀リリィの歌唱担当松岡ななせさんの「荒野の奇跡」をみたからである。アニメだとCGの美しさとキャラクターの軽やかさで気付きにくいが、生でフルサイズでこの曲を歌い踊るということが如何に難しいことであるかを見せつけられたし、魂の籠められたステージとはこういうものだという尋常ではない気迫や危うさに満ちたステージになっていた。

 

Dreaming birdから荒野の奇跡へ

アイカツスターズ!におけるファッションショーステージはランウェイはみんなの滑走路という意味を汲み取り、「未来トランジット」や「So Beautiful Story」の様に未来に向かって進む意思を明確にする楽曲がほとんどの場合組み込まれており「Dreaming bird」もその文脈に当てはまる。

 

 f:id:odayakana:20180123220542j:image

 

アニメの文脈でいうと自身のブランドを立ち上げるという夢のために「Dreaming bird」を歌い進み続けたリリィはついに第39話「四ツ星学園、危機一髪⁉︎」にて自身のブランド「Gothic Victoria」を立ち上げるという夢を叶える。

夢を叶えるにあたり舞台設定がファッションショーからライブに変更された。

 

 

f:id:odayakana:20180123221301j:image

 

ランウェイから円形ステージへ。これはブランド立ち上げという安住の夢を叶えたからではなく「Dreaming bird」の歌詞 "その場所へ 飛んでいくことはできない でもせめて この歌だけでも届け" の通りこの場所からでも歌声を届けることが出来る、進み続けることが出来ることに気付いたからである。

その精神がことさら強調されるのが「荒野の奇跡」の舞台設定。

 

 

f:id:odayakana:20180123221633j:image

 

 開かれていた「Dreaming bird」とは異なり もはや出口のない鳥籠の中のステージになっているが、アニメではサビに入った瞬間床のステンドグラスが弾け上記の様な時計ネジが露わとなる。

星のツバサ獲得後追加されたステージ前の口上

「ドレスに誓う 永遠の輝きを」

 

白銀リリィは時代に左右されぬ永遠の普遍性を持つドレスを作ることを夢見てきた。これは例え閉じた鳥籠の中からでも時計ネジが示唆する様に時空を超えて輝き続けるドレスや歌を届けられる、届けたいというリリィの精神性が現れたものだと思う。

魂の内なる情熱を外に向かって歌い続けるのが「Dreaming bird」であり「荒野の奇跡」であり白銀リリィという進み続けるアイドルの在り方である。

 

 

 

動かぬエルザ フォルテ

情熱を外に放ち続ける「荒野の奇跡」のステージと対照的なのがエルザ フォルテの「Forever Dream」である。

 

f:id:odayakana:20180123232526j:image

 

鳥籠に囲われた「荒野の奇跡」にも似た王冠に囚われたステージの中、エルザ フォルテの動きは中心点から大きく動かず、振り付けの殆どが中心に帰結するためにあるような弧を描く動きである。

 

f:id:odayakana:20180123232603j:image

 

「The only sun light」に至っては舞台装置が太陽系をモチーフに自身がその中心に位置することを信じて疑わない姿勢を見せている。

 

リリィの片足重心多様の不安定なダンスとは対照的にエルザ フォルテは両足を強く踏みしめ威風堂々の立ち振る舞いといったところだ。

内なる情熱が世界を巻き込みやがて自分の中に収束されんと信じ(今いる位置が正解と信じて疑わない)動かないアイドルがエルザ フォルテである。

 

進み続ける白銀リリィと動かないエルザ フォルテは劇中もっとも対照的な二人になっているといえる。

 

 

 

エルザ フォルテの空

かつてのエルザ フォルテはアイドルを選別するため世界中を飛び回り適切なプロデュース手腕によって誰よりも成果を上げてきたアイドルであった。

太陽のドレスに執拗に囚われるまでは。

 

本編中何度も登場する印象的なカットがある

 f:id:odayakana:20180120232955p:image

 

左は大海(自然) 右は水槽(人口)

どちらにも馴染まず 玉座に囚われるエルザ フォルテ

「Forever Dream」が未だ見ぬ夢に想いを(自然に)ゆだねるための歌だとしたら、

「The only sun light」は築き上げてきた自分自身(人口)が答えだと宣言するかのような歌に受け取れる。

 

私でさえ知らない 私が待っている

Dreams Will Come True
瞳を閉じれば 見える世界 叶うと信じている
銀の風に すべてをゆだねて
抱きしめたい 夢色のダイヤモンド

 

"Forever Dream"

 

Everybody hear me nowこの歌で 輝き続けるの

絵に描いたような理想より 湧き上がる想いを込めるだけ

追いかけてきてもっともっと babe

道を照らしてあげるわ

The only sun light

 

"The only sun light'

 

 

本当の願い(母の寵愛)に身をゆだねることが出来ず、自身の築き上げたイメージに挟まれ身動きがとれなくなったエルザ フォルテを示唆したカットだと解釈している。

客船って世界中の海を巡ることが出来るけどその反面海の外には出られないんですよね。

 

白銀リリィをはじめとして動き続ける四ツ星学園アイドルとの交流に影響を受けた花園きらら・騎咲レイと、VAに所属しながら四ツ星(白鳥ひめ・虹野ゆめ)に導かれている "双葉" アリアが外に目を向け交流を進めていくなかで、停滞し淀んでいくエルザ フォルテの空…

 

 

f:id:odayakana:20180120234217p:image

 

f:id:odayakana:20180120234225p:image

 

 

 

episode Lily

白銀リリィは自分の意思で進み続ける強い人だけれども(42話「幼なじみのふたり」)や(88話「お正月だゾ☆全員集合!」)で現れた様に自身の身体の弱さに対する負い目も勿論抱えていて、それでもここまで進んで来れたのはいつも側にゆず様が居たからなんですよ。

f:id:odayakana:20180123230052p:image

 

第39話「四ツ星学園、危機一髪⁉︎」にて自身の店が完成した際のリリィとオーナー・ピロシェンコとの一コマ

「気に入ったかい?」

最後まで諦めることなく 自らの手で掴みとった夢ですから
「ひとりの力だと?」

そうです、ブランドの立ち上げに追われていたリリィに代わってゆめや有莉ちむ、ゆず様達が店の設営に携わっていたのです。

雪山審査の時も体調不良のリリィをケアしたのはゆめとローラでした。

 

夢は誰にも頼らず 自らの手で掴みとるものだと思っていました
でも それは愚かな考えでした
私は知らぬ間に多くの人の力を借りていた
いつも誰かに助けられていた
本当にありがとう

 

さらにそれを充足する話が第63話「ツンドラから吹く熱い風」でありこれはリリィがツアーガイドに挑戦する話ですが、次々と発生する問題に対してリリィは「なんとかなりませんか?」と懇願するばかりで問題を解決するのは職業体験に勤しんでいた四ツ星S4たちである。

 

極めつけが、かつて虹野ゆめに対して「想像するだけでは意味がありません」と言い放ったリリィが終盤「ゆめさんを信じます」(空想的な夢を信じるの比喩)と夢の力を信じられる様になった心境の変化を描いている。

人を頼り、信じる事によって歌い上げたステージに対してゆめは

「すごいなぁ 星のツバサをゲットしても立ち止まるどころか どんどんスピードアップしていきますね」

とリリィの進み続ける姿勢を讃え、自分も頑張らないとと奮起するのでした。

 

 

互いの道標となること

「STARDOM!」「MUSIC of DREAM!!!」いずれも"未だ見ぬ誰かを信じ導くための歌"であるのは、信じる者とそれに応える者の相互関係の中に生まれる化学変化こそアイカツスターズ!のエモが詰まっているからでしょう。

 

わたし真昼の成長が嬉しかった
それにあの娘がいたから、必死に追いかけてくる真昼がいたから、わたしも頑張れたの
ライバルの存在ってとっても贅沢なものなのよ
いまでは真昼がわたしの一番星 

 

"64話「星に願いを」"

 

信じてもらった者が今度は与える者となりそれが反復し相乗効果を生む。

"憧れは次の 憧れを生む"

 

ゆず様とリリィが互いにとっての太陽であったように 、ゆめと小春・ゆめとローラ・真昼と夜空・きららとあこ等々無数に伸びる相関図が互いを輝かせるための道標となること。

大好きやありがとうの応酬によってさらに強くなれること。これこそがアイカツスターズ!が反復し続けていることである。

 

f:id:odayakana:20180124152744j:image

「全部わたしの言葉だよっ」

 

 

 

f:id:odayakana:20180124010504p:image

f:id:odayakana:20180124010619p:imagef:id:odayakana:20180124010523p:image

 同じ仲間と 同じ景色を見れたら
最高だよね そうでしょう!?
暗い空を 飾り付けるような
Starlight

 

"MUSIC of DREAM!!!"

 

 

エルザ フォルテを救うのは

自分を強くしてくれる他者の存在を認めることでさらに強くなれる、今まで説明したことはそんなところです。

世界中を飛び回り誰よりも他者に影響を与えてきたものの理想に固執し動けなくなったエルザ フォルテを誰が救うのか。
いくつか提示されているエルザ フォルテを救うヒントの中でも好きなもの紹介します。

エルザ母の言葉と白銀リリィの引用、香澄夜空と騎咲レイのやりとり 

 

「眩しい世界にいると 時々見えなくなってしまうでしょう はじめに目指したはずの理想や夢 星の輝きが」

 

ユキエ グレース フォルテ

"89話「星々のダイアリー」"

 

「光の中を一人で歩むよりも 闇の中を友人と共に歩むほうが良い」

 

ヘレン・ケラーからの引用

"43話「幼なじみのふたり」"

 

「夜空のことを一番星といっていた。つまり真昼にとっての夜空は、わたしにとってのエルザなんだよ、絶対的な輝きをもつ道しるべ」
「うーん、それは少し違うかな。わたしと真昼はライバルでもあるの。でもエルザちゃんにはライバルはいないでしょ」
「とうぜんだよ」
「だとしたらエルザちゃんって孤独かもね」
「孤独、エルザが」

 

"64話「星に願いを」"

 

90話 「ヴィーナス クライシス!」にてきららがエルザのために自ら動きかけることを決めたことや、レイが「もっともっと輝いて君を取り戻してみせる 覚悟をしておいてもらうからね」とエルザと並び立つ星になることを誓いようやくエルザ フォルテを救う手立てが整ってきたわけです。

 

重荷を分け合い笑顔を取り戻したエルザ フォルテが最終回付近VA4人組とBon Bon Voyage!を披露したら泣いてしまうよね…

 

太陽も月も何度もこえて
Bon Voyage ! どこまで行けるか、なんて
どこまで行ってみたいか次第でしょ
世界で一番に目覚める陽を明日も見たい

"Bon Bon Voyage ! "

 

 

 

月がきれい

 散々CMが打たれているのでネタバレもクソもないが真ラスボスこと白鳥ひめのドレスは"月のドレス"である。

月はいうまでもなく太陽光を浴びてはじめて輝くことの出来る衛星。

白鳥ひめは言うでしょう、

エルザちゃんが居たからわたしはもっと輝けた

 

 

 

f:id:odayakana:20180124011813p:image

f:id:odayakana:20180124011909p:image

 

孤高のエルザとS4の樹の存在を感じながら月を眺めるひめパイセン

 

桜庭ローラ/騎咲レイの歌唱担当の藤城りえさんがありえんエモいこと呟いてたので引用します。

 

 

 

わたしの書いてきたことが全て要約されてしまっていますね(汗)💦

 

 

 星のツバサの獲得というテーマはアイドルとして表現すること、デザイナーとして表現することすべてが個人に担われている孤独な闘いでした。

そういうepisode Soloにありながら自分を支えてくれたものの存在を感じることでもっと輝ける、もっと強くなれる、これがアイカツスターズ!が反復してきたことです。

 

なので進むことを忘れ孤独のまま道標になってしまったエルザ フォルテ最後の課題は今まで自分を支えてきた存在に気付くことが出来るかに尽きると思います。

 

 

本当は星のツバサの獲得という孤独なテーマすら小春ちゃんと共に成し遂げた

「ドレスが、"みんな"を輝かせる!」虹野ゆめと

「"私"こそが、パーフェクト!」エルザ フォルテ

の比較論が正統なんでしょうが白銀リリィをリスペクトするオタクなのでこの様な論考になりました。

 

最後になりますが星のツバサ戦線に加わらなかった早乙女あこにも当然彼女が目指す一番星がありepisode Soloの闘いを続けています。

本当の最終話がどうなるか分かりませんが皆がそれぞれ目指す一番星となり、笑顔になれる事を心待ちにしています。

 

 

f:id:odayakana:20180124012156p:image

 

ステージの上はひとり だけど孤独じゃないね
いつも、いつも、感じているよ 存在がうれしいよ


"Jewel Star Friendship☆"

 

 

 

1.25(追記)

アニメ本編の解釈を語るにあたりフォトカツ曲「Jewel Star Friendship☆」を引用していいのかというご指摘を受けました。

まず「Jewel Star Friendship☆」のテーマは「episode Solo」の内容の反復であるしそれを第25代S4に直接あてはめられた曲だと思ってます。

「episode Solo」の歌詞が抽象的なのは本稿で説明した通り皆それぞれ個人で闘っている、しかしそういう力が合わさって "集まったら good collaboration 最強のLIVE" の様にさらに高みに昇れるというアイカツスターズ!全体のテーマを歌っていると思うからです。

そしてそれを直接第25代S4の関係性にあてはめたのが「Jewel Star Friendship☆」であり「孤独だけど孤独じゃない最強の関係性」とやはりテーマは共通していると思います。

なによりJSF☆に関してはMUSIC of DREAM!!!が表題で星のツバサ編に忠実な構成になっているAIKATSU☆STARS!さんの全国ツアーにて全公演クライマックスで披露されている曲なので間違いなくアイカツスターズ!正史の文脈で語られるべき曲だと、そう解釈しています。

(MF2016で重要されたアイカツ!における「ドラマチックガール」も同じように解釈しています)

 

 

改めて自分の文を読み返してみると本編と歌詞の引用まみれになっており引用を駆使した上で自分の言葉を語る白銀リリィの様な人物を目指せよと思ってしまうのですが、多分一番言いたかったのは大切なことはすべて本編に示されているので本編をよく解釈してみて下さいということだと思います。

3月でアイカツスターズ!が "区切り" を迎えたとしても本編や楽曲を再解釈して学べること、汲み取れることはまだまだ星の数ほど出てくるでしょう。

なによりアイカツシリーズが誰かの "道しるべ" になることを目標としていたようにアイカツ!とアイカツスターズ!はすでに "わたしの道しるべ"  として空に輝いているので、この先シリーズがどんな未来を歩もうと大切なものはすでに受けとっているのです。

 

AIKATSU☆STARS!スペシャルLIVE TOUR「MUSIC of DREAM!!!」2018年1月14日(日)大阪・オリックス劇場 レポ ライブは一体感

"眠らなきゃ それなのに なんか夢ばかり冴えて"

 

ツアーもいよいよ3日目折り返し地点の大阪!!!

AIKATSU☆STARS!スペシャルLIVE TOUR「MUSIC of DREAM!!!」2018年1月6日(土)宮城・仙台銀行ホール イズミティ21 簡易レポ - パンがないなら作ってやるわ

AIKATSU☆STARS! スペシャルLIVE TOUR 2018年1月8日(月・祝)東京・Tokyo Dome CityHall レポと松岡ななせさん - パンがないなら作ってやるわ

 

大阪のゲストはTristarなので絶対演るであろう「Star Heart」を前日に聴き込むなどした(前フリ)

 

f:id:odayakana:20180115010403j:plain

 

ファミリー回セトリ

 

もう3公演目なので雑にまとめるが、まず言っておきたいのは大阪のオーディエンス(女児)は最高だったということ。

ファミリー回経験はMF2017からなので多くはないがオーディエンスのレスポンスが間違いなく過去最高で声援もダンスも真剣な女児が多く"ありがとうの生まれる光"を感じていた紳士淑女が多かったはず。大阪最高やねん!

 

 内容はなんかもうナイト回を経てあんまり覚えてない(笑)

ただ、今回は堀越せなが特に凄みを増していたのをヒシヒシと感じていたよ。

 

前2公演と違ってMCがテンプレじゃなく結構自由にやっていた気がします。

せなのMCは瞬発力があり急にテンションが上がる子なので見てて面白い。

 (So Beautiful後のMCにて「小春ち"ゃーーーん"」とクソデカ声で叫んでたのはファミリー回だったっけ?)

 

りえがロックマイハート紹介で可愛いでしょ〜といつものドヤ顔を決めている時「かわいい〜」と返す訓練された女児集団が居たので感心した。

おねがいメリー前のMCにて るかが「みんなはどんな夢をみたかな〜?」との問いに「アイカツのゆめ〜」と百点満点の返答をした女児に会場全体が温まったよね。

 

ゲストはトライスター

(先日フォトカツにてかえでのソロ曲情報が発表されたばかりだったのです)

 

アイカツライブお馴染みの振り付け講座も簡略化傾向にあり新・チョコもチョコチョコ!の部分だけ。簡略化の流れは良いと思う。

 

「Message of a Rainbow」は堀越せなのベストアクトだと思った。

ファミリー回は完全にせな中心のフォーメーションで出番もかなり多かったと思うんだけど堀越せなの歌唱力(表現力)が公演ごとにさらに磨かれているのを感じていて、特にMessage of a Rainbowはほんと鳥肌モノだったなぁ。

 

ツアーで「アイドル活動!」はファミリー回でしか聞けないので残りのツアーに参加される方はどしどしファミリー回参加していこうな!

 

ナイト回セトリ

 

"ライブは一体感"

 

3公演中大阪が最もライブ感を感じたしこの圧倒中なライブ感こそがライブの醍醐味なんだと改めて感じたよ。

ライブレポというより解釈の話が多くなります。

 

 最初のMC

コールアンドレスポンスが3公演中最も良い。

ツアーも折り返し差し掛かり演者も観客もいよいよ温まって来ている。

 (ここまで声が足りなーいというのが挨拶MCのテンプレになっていたが)

松岡「……これは🤔…いいんじゃないですか?

          ……………なんていうと思ったかーー!😳」

(でもマジでいいんじゃないかと思ってたよね)

 

5.アニマルカーニバル(みき)

ア"ァァァァーーーーー、みんなアニマルになる時を待っていたーーーーーッ(今ツアーで初披露)

フゥーーーーのタイミングとかみんな自由な感じ良い意味で無法地帯アニマル化しててすっげぇ良かったです。未来みきさん最後の決めポーズ盛大にぐらつくがあんな笑顔見せられたらみんな許せてしまいます☺️

 

MC

みほソロコーナーへの前フリ、

るか「この次はキュートでクールでポップでセクシーな曲を云々」のテンプレ台詞を早速とちりMCの弱さを見せる。それでこそみんなの遠藤るか、和む〜

 

9.未来トランジット

これは完全に大阪で来ると思ってました(ドヤ)

感受性がクソ豊かなのでアニメのS4 決定戦にて香澄真昼の完璧な「TSU-BO-MI 」を見た後、香澄夜空が負けを覚悟しながらこの離別の曲を歌った意味について想いを馳せて泣いてしまった。MF のアニメ映像とシンクロ演出で泣かせにくるのは卑怯だがオタクは勝手に文脈を拾って泣くのでもっと厄介。

 解釈の話になるがSummer Tears Diaryは香澄姉妹もモチーフのひとつになっている"距離感"の曲、

TSU-BO-MIは"芽吹き・予感"の曲、

そしてMAKEOVER♡MAKEUPこそ未来トランジットや香澄夜空の想いを引き継いだ真昼がついに"花開いた"曲だと思うのでこの日のセトリの流れが一番美しいと思うのです(自己満)

10.MAKEOVER♡MAKEUP

この曲の一番のポイントは"ドレスはBrand-new Kiss"であるのは周知の通りだがここの部分はライブだとステップを踏んでジワジワ進みながら歌わないといけない(踏ん張りながら歌えない)のでどちゃくそ難しく、仙台・東京では"期待"ほどは伸びなかった。そんな中大阪ではとてもキマっていたしラスサビで更に熱量が上がりどこまでも伸びていく歌唱力、星咲かなはやっぱり特別だし最高だと思った。

 

11.荒野の奇跡

東京でのミスがあったため誰もが一番気に掛けていた荒野の奇跡。もし近くでイェッタイガーキメる奴が居たらど突くぞと思えるほど僕もピリピリしていた。

結論から言う

松岡ななせもアイカツファンも最高だった。

最後まで堂々と荒野の奇跡を歌い切った松岡ななせに最大の賛辞を送りたいし、ステージを終始大切に見守っていたアイカツファンはやっぱり最高だなって思いました。

特に11.荒野の奇跡 12.おねがいメリー 13.So Beautiful Story

の流れの間はファンが大切に見守っているステージであるというのをヒシヒシと感じて、あぁ俺はアイカツファンをやっていて本当に良かったと思えたのがこの日のライブでの一番の収穫なのでした。

 

MCからのトライスター登場、曲はもちろんTake Me Higher、オーディエンスのボルテージもTake Higher

当然fullだと思っていたがshortで終了、でもStar Heartがあるからしょうがないか…

 

MC トライスターの挨拶

ファミリー回に引き続きゆなの簡易振り付け講座から

15.新・チョコレート事件

正直予想以上に盛り上がってていうほど私信曲か?と考えてしまっていたけれど大阪公演は観客の半数くらいはツアー大阪から参戦でアイカツ(無印)曲を特に大事にしている人の割合が多くみえた。

そのオーディエンスの熱気にゆなさんも高まりまくり落ちメロ前の間奏なんかプロレス的な煽りで弾けまくっていて(ゆなさんはプロレスファンである)正直曲調にはそぐわないけど本気で楽しんでいる表情やこういう素が出る瞬間こそライブ感だしゆなさんの高まりに当てられたぼくもめちゃくちゃ楽しくなってしまいました。ライブは一体感!

 

16.永遠の灯

     永遠の灯

     永遠の灯

オタクのライフポイントは 風前の灯

ありえん ありえん ありえん

いやありえる、ライブ前ぼくは確かに りすこさんは仙台で ゆなさんは東京でソロ曲を披露しているので れみさんユリカ曲は来るはずだと予想していた。

そんな予想も えっ?これStar Heartこないんじゃないかという疑心に埋もれていた中で突然それよりも強い曲が来てしまったので感情が飛んでしまった。

東京のTrap of Loveに続き永遠の灯が大阪のハイライト

理屈とかそういう領域じゃない これがライブ!

 

18.裸足のルネサンス

この日の藤城りえは12S4Uの時苦しそうに喉元を抑えたりしていて歌唱の調子が少し悪い様に思えた。実際ルネサンスも結構ギリギリで耐えている感じだったがラストを3公演中最も格好良く決めきったので藤城りえも堀越せなと同じく、公演の中で工夫しながら現在進行形で成長しているんだなぁという古参面をキメ込んだ。

 

20.Message of a Rainbow

皆のサイリウムが色とりどりになっていることにふと気付き、そういえばせながみんなで虹を見たいみたいなことを言ってたのを思い出した(ずっとピンク振ってました)

ほんと訓練されたファンだよ…

 

MC

みき「トライスターの方が盛り上がってたでしょ〜」

りえ「永遠の灯のイントロで膝から崩れ落ちたよね」

松岡「芸能人はカードが命が流れた時から既にッ…」

まあ演者もかなり高まり温まってましたよね(笑)

(大阪といえばーーーーー)

かな「堂島ニーナちゃん、やでぇー」

るか「みんなの心の中にミエルミエールだね!」

るかがありえん上手いこと言って会場がざわつく(りえ驚き過ぎで失礼 ラジオでも見られる光景)

みんなテンション高すぎてみほが気圧され気味であった。

恒例のコールアンドレスポンス対決 たこ焼き お好み焼きチームに分かれて声出し対決 なお声出し内容は「なんでやねん」(なんでやねん)

正直なんでやねん対決は若干スベった雰囲気もあって失敗だったけど楽しんでいるAIKATSU☆STARS!さんをみられる幸せよ。

 

21.ランラン!

高まってるメンバーのランラン!で更に昂まる

みきが特にハイテンションで弾けてタオルだけじゃなく自身も回転などしていたが自転は るか、かな、松岡辺りもやってた気がする。

 

22.JSF

約束された今ツアーの優勝曲 古事記にもそう書いてある

サビのラスト ずっとStar Friendship/光れStar Friendship を4人がジャンプしながら完璧にユニゾンしていて鳥肌 また優勝してしまった。

 

最後の挨拶

松岡「今日はおいしいもの食べてぐっすり眠れそーーー」

るか「また森の妖精になるーーー」

 

松岡良かったほんとに…

演者が高まりまくって偏差値低めの感想になってしまう感覚ってすごく良いよね。これぞライブ感みたいな!

その中でMCまで終始麗しく完璧な佇まいでおられるりささんの存在も大きく本当に最高のツアーメンバーだなぁと。

トライスターもありがとう!

 

 

 

最後に名古屋のゲスト曲を当ててみようコーナー

薄紅デイトリッパー

恋するみたいなキャラメリゼ

Blooming♡Blooming(えり)

 

王道でいく

(コアなファンはCHU-CHU♡RAINBOWを期待する)

 

AIKATSU☆STARS! スペシャルLIVE TOUR 2018年1月8日(月・祝)東京・Tokyo Dome CityHall レポと松岡ななせさん

心にぽっかり穴が空いたまま勤労に励む紳士淑女もそうでない方もこんにちは、昨日のライブレポを纏めていく。

MF2016以来のTDCH公演 ソレイユゲストということで優勝曲ドラマチックガールの再演を予想する声が多かったが果たして…⁉︎

 

 f:id:odayakana:20180109120144j:plain

 

ファミリー回セトリ

感想「羨ましい…」

以上です

 

ナイトタイムセトリ

 物販や入場待機列のアレコレgdgd酷いものがあったがライブの話をしたいので割愛する

 

ツアーのため基本のセットリストは星のツバサ編をベースに仙台から大きな変更はなし

AIKATSU☆STARS!スペシャルLIVE TOUR「MUSIC of DREAM!!!」2018年1月6日(土)宮城・仙台銀行ホール イズミティ21 簡易レポ - おだやかじゃねえ

なので東京で特に印象に残った部分を抜粋していく

スタートライン! "憧れは次の憧れを生む 私は'ここ'だよ" をるかソロ強調して歌う

自己紹介MC 

会場のみんな盛り上がってるゥ〜 イェーーイ!!!

松岡「足りなーい💢そんなだとお仕置きタイムだよ‼︎」ってこれ仙台と同じくだりやーん

POPCORN DREAMING♪

AIKATSU☆STRAS!、りささんの全員ver このツアーメンバーなら最強でしょ⁉︎でしょ⁉︎

ハッピー☆パンチ(せな、みき、りさ)

仙台のファミリー公演で演っていたがこのメンバーでフルは初めて りささんの馴染み具合がすごい!可愛い!

ななせミラフォ2番でりえ合流からりえ12S4U(ミドル)は仙台と同じ流れ これがツアーのスタンダードか ファミリー回のルネサンスがりえ、ななせだったみたいなのでミラフォりえソロとか来たら2人のルネサンス構えといたほうがいいかも りえの調子がめちゃくちゃ良くて声が通りまくっていた

MC 新コーデ紹介など

次曲への前振り るか「ここまで盛り上がる曲中心でやってきたけど ここからはキュートでクールでセクシーで云々」も仙台でもやったくだりです

Summer Tears Diary

ここのMC明けの枠はみほソロコーナーだと推測出来る めちゃくちゃ好きな曲なのであまり棒を振らず静かに聴いてました 次大阪で未来トランジット来るんじゃないかな

M♡M

仙台から同じことを言い続けているが皆さん はやくおかなのディライトフェスティバルコーデをみるのです やっぱり衣装群の中でも一番可愛い

荒野の奇跡は後ほど

おねがいメリー(みほ、みき)

ぼくは一回バルコニー右方から見てたんですけど上ステージの右端に演者が立つとギリギリ見えないとうのがあって でもみきも居るのを推測出来たので覗き込んで見たところ手が見えてやっぱり居たって(笑)

バルコニーの両端と見切り席はちょくちょく演者を視認できない機会がありましたね

So beautiful story(せな、ななせ)

眼鏡の美少女が来ることは予測出来ていたのでせなに注目してたんだけど 本当せなの歌唱も凄みが増してきてこの曲もモノにしていたのが凄えなって せなもりえも去年の今頃とは別次元のパフォーマンスだなって cメロ前合流して抱き合う場面で(アァァァァーーーーー)限界になったオタクの悲鳴が聞こえてた気がした…

MC なんとここでゲストが来ています〜

ぼくは芸能人はカードが命の間に高速トイレをキメる 今回のツアートイレ抜けするならこのタイミングだと思う

Good morning my dream

この曲もアニメ本編だけでなくライブの使われ方にもこれまでのストーリーが詰まっていて大切な曲だよね ぼくの胸も詰まった

ソレイユ MC

ソレイユはやっぱりソレイユであり特別なんだよな(言葉にならない)

ゆな「ソロ曲もやるよ〜」でざわめき

ふうり「私は次は武道館になるので精一杯歌いたい」

会場の皆で一緒に ソレイユ〜〜「「ライジング!!!」」

 

…ヂュン、テッテッテテッテッテーー

Trap of Love(ゆな)

イントロで号泣してしまった アイカツのライブでこういう殴られ方をしたのは久し振りだと思った こういうライブで演る機会が減っている初期曲がいつまでもいつまでも大切に紡がれていくのが本当に嬉しくて 今回のツアーは何よりもAIKATSU☆STRAS!さんを見たくて足を運んできたわけだけどこれが東京公演でのハイライトになった 理屈とか抜きで大好きなんだ

ショコラショー・タイム(ふうり)

好き 好きだしこれもサプライズ選曲 Trap of Loveがショートだったのでどうなるかという感じだったが2番に続いた瞬間ボルテージが上がるアイカツライブならではの感覚も久しぶり 個人的には2番歌詞の "こめてる 揺れてる 気づいて でも言わないで" の韻の踏み方 歌い方がありえん好きなので嬉しかった

カレンダーガール(ソレイユ)

大切 今日の日も忘れない

ここからまた星のツバサ編で畳み掛ける

裸足のルネサンス

まだ披露されて間もないがベストアクトでは? 特にcメロからの熱の入り方が鬼気迫る勢いで "そう 気づいたーー" で鳥肌 しかしそれでもラストの "裸足のルネッサーーーン(投げ)"だけが仙台に続き上手く決まらず曲の難易度の高さが伺える また次のステージで観たい

MC

みき「ソレイユの方が盛り上がってなかった〜⁇」はこの日最大にパンチの効いた発言で メタだ…と呟いてしまった やっぱりライブ向けであるとかノリやすさで言ったらスターズ!よりアイカツ!曲の方が強い傾向があるけど演者がそんなこと気にならないほどの熱量をこちらからもぶつけていきたいね

 ランラン!

一階バルコニー最前でタオルを回していたのがぼくだけだったのでちょっと寂しかったです

Jewel Star Friendship☆

仙台での優勝曲 2回目なのでもう少し落ち着いて受け止められるかと思ったが強度がまったく落ちず最強のLIVEだった かなりノレる系EDMであるため照明もミラーボール的に回転して綺麗なんだけどおそらくアイカツ界を照らす星々と天体の輝きって意味も込められていて 第25代S4はいつまでも夜の道標で在り続けるんだなって

第26代エピソロも仙台に引き続き披露されたのでこれもツアーの基本構成になってなっていくのかな

みきが終盤の決めポーズの向きを間違えてしまった時失敗をまったく隠さない満面の照れ笑いを浮かべていてそれも未来みきさんらしさであるし後述する松岡ななせさんとはまた違った"個性"を持つ1人のアイドルの在り方だなって思いました

MoD!!!やアンコール明けダイハツの強度は言わずもがな

 

ラストMC

これはお馴染み るかが簡単な挨拶でもトチってしまうのを見れて正直嬉しくなっちゃった(笑) AIKATSU☆STRAS!メンバーの中でも圧倒的なステージパフォーマンスを見せ続ける遠藤るかであっても相変わらずMCが上手くならないのは"個性"であるしこういう場面が観れるからLIVEって良いんだよ 本人は勿論スマートにこなしたいと思っているんだろうけどね

わか、ゆな は他地方でも公演があるのでまたよろしくお願いしますー

ふうり また次は武道館でお会いしましょうー

 

 

ななせ「絶対に後悔を残さないよう残りのツアー頑張っていく」

りさ「ステージの裏では涙を流すこともある。それでもこの最高のメンバーと走り抜けていきたい」

 

 "きっと武道館公演では今の何倍も成長してるんだろうな"

 

荒野の奇跡での出来事

1番のサビで2番の歌詞を歌ってしまいラスサビでも歌詞が所々飛んで「ラララー」と歌う場面があった

曲が終わった直後の個人的な率直な感想としては「荒野の奇跡」のベストアクトだと思った

cメロからの熱の入り方には鬼気迫るものがあったし声の通りも最高に良かった 最後歌詞が飛んだのもあまりにも熱が入りすぎてしまったのだと思ったしその中でも誤魔化そうとすることなく堂々と歌いきった松岡ななせがほんとに格好良かったんだ

本人の心情は本人にしか知りえない もしかしたら追い詰められた中での虚勢だったのかもしれないし無我夢中にやっていただけかもしれない

それでも荒野の奇跡以降ラストのMC以外で表情やパフォーマンスにネガティブさを見せることなく七倉小春、如月ツバサ、松岡ななせとして演じきっていたのは本当に格好良いと思う

https://lantis-net.com/aikatsustars/

ラジカツスターズ!のコーナーに「from AIKATSU☆ STARS!」というその日担当のメンバー1人が自身が関わるアイカツ楽曲について語るコーナーがある

そのコーナーにて松岡ななせが「荒野の奇跡」について語った事があった

レコーディングの際 "寂しくて涙ポロリ こぼれ落ちた瞬間(とき) 月も花もその羽根さえも青く染まった" という部分について白銀リリィの世界観に似合うクールなイメージで歌ったと

しかし後でゴシックヴィクトリアや諸星学園長のモチーフにもなっている青い薔薇は品種改良が進む中でも実現できないもの、"不可能"とされていたが長年の研究によって実現され"奇跡/神の祝福"という意味を持つようになった そういうことを踏まえるととても情熱的な歌詞なんじゃないかと

でもクールなイメージでレコーディングした時の自分はその時の全力を尽くしたし後悔はない 新しく意味が上乗せされた事象に関してはまた次のステージで示していけばいいんだ

と、そのような内容を力強く語っていた

 

ツアーも大阪が折り返し地点

次の曲へ

AIKATSU☆STARS!スペシャルLIVE TOUR「MUSIC of DREAM!!!」2018年1月6日(土)宮城・仙台銀行ホール イズミティ21 簡易レポ

全通するし全公演簡易レポでも書くゾ


ファミリー回の方が初出しの驚きが多かったのでそちら優先の内容
座席の5分の3は紳士淑女でファミリー席は寂しい感じだったが仙台の女児はレスポンスが良くほんと良かったなって

ファミリータイムセトリ



1曲目スターダム!
せなセンターフォーメーションだがラスサビの"憧れは次の憧れを呼ぶ わたしはここだよ"部分はるかのソロ 特に"わたしはここだよ" を胸を叩き強調しながら力強く歌うアイカツの継承に早くも紳士淑女が死にはじめる
2曲名Forever Dream
いきなり一番好きな曲2連で来てぼくも死亡する
自己紹介後せなりえMC
せなの相槌が明らかに適当で紳士淑女笑う イントネーションも相変わらずあやしい
ポップコーンドリーミング
ハッピー☆パンチ(せな、みき、りさ)
CD版とアニメ版の複合メンバー ライブでは最高の構成だと思う りささんブルーミングクイーンコーデなのに表情も動きも完全キュートになってたのほんと可愛いかった
ネバギバ☆
トロピカルビーチコーデ初出し かなの強みが歌唱なのは周知の通りだけどダンスのクオリティも見るたび洗練されていてほんと凄い 女児もフレーフレーて声出してたみたいでなにより
ラクルフォースマジックはナイト回と違ってはじめから2人 ロックマイハートコーデ初出し 今回藤城クンははじめからずっとポニテだったよね
M♡M
かな早着替えからのデイライトフェスティバルコーデ 今回の衣装群で一番好き ありえん可愛い、みんな早くみて
荒野の奇跡
ロゼッタソーンコーデ初出し 鳥籠パニエまで再現されてて多分一番ダンスには難しいコーデだと思うけど舞う松岡がカッコよかった!
MCコーデの紹介等
るかがおねがいメリーの前振りとして女児に最近どんな夢をみたか聞くが返答なく
「(答えるの)恥ずかしいかな〜?。るかは最近幸せな夢を見まして〜 もぐもぐ美味しいものを沢山食べて〜」ってそれ普段と変わらんや〜んと紳士淑女爆笑
おねがいメリーはきらあこver
しかも色違いスイートドリームコーデ!!! 照明がプラネタリスム的でめちゃ綺麗 隣のオタクが泣いていた みきの「プラネタ リィ〜〜ゥム」の語感
So Beautiful Story
下手からバイオレットマーチングコーデのアイドルが出てくるがかなではない 眼鏡が似合う短髪の美少女……こいつァ七倉ァ!!!(号泣)
ステージの対角から徐々に歩み寄り最後合流して抱き合うって、もうね…


MC なんと特別ゲストの りすこ "ちゃん"が来ています、でもりすこちゃんは大声で呼ばないと出て来ません(笑)
女児「「りーすーこーちゃーんー」」
♪(芸能人はカードが命)
からの一曲目まさかのオトナモード りすこのオトナモードはエロいので不適切、親御さんの心境が知りたい
りすさんMC緊張したと思うけどアイカツのこと覚えてるよ〜と温かい女児が多く安心
そしてmove on now これはレジェンド美月
森のひかりのピルエット
フェアリーガーデンコーデ初出し これは驚いた人多かったみたい この曲のダンスはバレエ調で柔らかいんだけどやっぱりるかのダンスはナンバーワン👆
裸足のルネサンス
イノセントプリンスも初出し アイカツライブ初のパンツスタイル MCでリエがドヤ顔で「このコーデだとどんなポーズでも格好良くなる」とヅカ系の格好良いポーズを何パターンか披露(確かにかっけぇぇ) 最後はレイがエルザにやっていた跪いて手を差し伸べるポーズを決め女オタクが吐血する(誇張表現) かなりタイト目なパンツスタイルだけど他のドレスより踊りやすいって藤城が言ってた
VAボンボヤ
さわやかでEDMで一気に夏 やっぱりエルザ様可愛い  MC含むりささんの立ち振る舞いが一番歌のお姉さん然としててほんと素晴らしかった🙏
メッセージオブレインボー
せなは本当歌上手くなったし堂々としたステージに感服 泉南を見てるので成長したなぁ〜と保護者ヅラを決める
the only sun light 強いほんと強い
そしてMoD!!! 優勝
この曲はずっとステージ照明明るくほんとステージ映えするのでさながらヒーローショーの大団円みたいな雰囲気
ラスト アイカツステップwithりさ
振り付け講座はなしだが曲前お友達一緒に踊ってねと女児スタンドアップ 楽しくライブを終了する

アンコール前 すごい時間がかかってるなと思ったけど女児が頑張って「アンコール」とコールするのをあたたかい気持ちで見守る

アンコール 時間が掛かってたのは公演の特典カードにもなっているショコラチェックコーデに着替えていたから わたしのアツい販促カツドウ!
せな「りすこ"ちゃん"」を呼んでみようで紳士淑女笑う
最後は演者全員でアイドル活動!
優勝するなどした

ナイトタイムセトリ




スタートライン!
ファミリータイムと違いはじめるかセンターからせなセンターに移行するフォーメーション
MC 自己紹介からの声出しコールアンドレスポンスにて 松岡「(声援が)足らなーーい💢、そんなだとお仕置きタイムだよ!でもそれじゃみんな喜んじゃうか」で皆喜ぶ 確かにツアー初日で客席温まりきれてなかった感はあった
8月のマリーナは結構サプライズ選曲 やっぱこの曲難しいよね
ミラフォは1番は松岡のみだか2番で下ステージに藤城が出てきて (上下2段ステージの構成だった)"チューニングは同じ気持ちで" を振り返りアイコンタクトを取りながら歌う あとのMCでキマったよねとリエがドヤ顔を決める
TSUBOMI みほソロは珍しい みほもダンスのキレとセクシーさが増してたよね 間奏のダンスが見せ場のストイックな曲だと改めて思った
M♡M 皆さん かなのデイライトフェスティバルを早く見てください 一番の聴きどころである "ドレスは Brand-new Kiss" が"期待"ほどは伸びてこなかったよねと後でオタクと解釈が完全一致した でも高難度の振付をこなしながら歌うAIKATSU☆STRAS!さんはほんとに凄いんですよ
まさかの Dreaming bird 流石に荒野の奇跡と両方演れる強度ではなかったみたいだけどこれはサプライズ! これだからツアーは何ヶ所か周らないと

おねがいメリー

ファミリー回に続き死ぬ人が続出 この曲はほんと照明も良いよね 腕をブーンとしながらステージを広く二人が交わる振付が可愛すぎか!

So beautiful story

松岡第一声で"小春声"を上手く出せなかったが(ファミリー回ははじめから安定してた)すぐに"チューニング"を合わせ眼鏡の似合う美少女になる


りすこ登場からの真夜中のスカイハイ これはアガる
りすさんMC ファミリー回緊張した分ナイトは悠々と観客を煽ってた
move on now なんと美月リサっぺver MF2016day2のハイライトのひとつだと思っている組み合わせだったので嬉しいサプライズ
オトナモード りすさんはエンジンがかかるほど素の声になりどんどんエロっぽくなるんだけどそれが(いいゾ)
裸足のルネサンス この曲も超難曲で後半につれてなんとかギリギリ持ち堪えてる感じだったんだけど最後の最後のルネッサーーーン(投げ)が上手く決まらずリエは悔しい想いだったと思う また次に期待したい
初出し紹介が多くて自由なMC少なめだったけどようやく仙台トーク 客席を牛タンチームずんだチームに分けコールアンドレスポンス対決 藤城がずんだチームばかり振るので喉が死んだ
ナイトタイム私的最大サプライズのJewel Star Friendship☆
エピソロ同様振りもめちゃくちゃ格好良く強度が高い 最高 個人的にこの日のハイライト
The only sun light フル初披露 強いほんと強い エルザ フォルテの負けをほんとにアニメは描けるのか
サプライズ エピソロ現S4ver
今回のセトリについて未来みきさんの見せ場をどう作るかをしっかり練られていたのが一番の収穫だった思う あと平然と二役こなす星咲かなはナニモン⁉︎(とくに"贈りもの胸に抱いて(ゆず) 生まれたこと忘れないで(真昼)"部分)
MoD!!! はやっぱcメロのフォーメーションチェンジだよなぁ

アンコールはなんと文脈無視のダイハツ! ほんとただ力業で殴ってくるだけだったけど打ちのめされたよね!
MC ショコラチェックコーデの紹介など 最後は一人一人挨拶

初日だし皆サラッとまとめる感じ るかやせなのグダグダMCが見れずちょっと残念
ラストアイカステップ
もうみんな大体踊れるのがバレているのか振り付け講座やみきの「せ〜の」は無かった 皆訓練されているので
最後りすさんを呼んで全員で「ありがとうございました」 アイドル活動までやって欲しかったみはある

あと何と言ってもみきの「みんな大好き〜??」

紳士淑女「みきにゃんにゃん〜〜(にゃん)」

というday1でした。

 

ちな音響についてファミリー回は丁度ど真ん中に居り今までになく音が良いと思ったんだけどナイト回は左ブロックの一番右端 階段のすぐ横の位置からだと音の定位が悪すぎて前半はあまりノレなかったというのがある。定位の悪さに気づいて階段にがっつり掛かる位置に気持ち動いたらだいぶ改善されたので真ん中ブロック左右の階段が分水嶺だったように思う。


簡易レポのつもりがこの長さなのでもう続かないかもしれない…

青春モノ文脈で語りたい TVアニメ『宝石の国』

 

根拠なく明るい予感に甘えられてたのが不思議で

あの頃の自分が 羨ましい

 

f:id:odayakana:20171226021340p:plain

 

今年最後にして最高の光度と硬度を魅せつけたTVアニメ『宝石の国』が無事(第一部)完結しましたが、最終話を観たことでTVアニメ版でのテーマみたいなものが見えてきたので書こうと思う。

 

原作未読なので今後の展開は知りませんが、宝石たちと宝石の国(アドミラビリス族、月人、過去のニンゲンや星そのもの)の成り立ちに迫るユートピアディストピアが背中合わせのSFみたいな感じで捉えていたし、300年無能をやっていたフォスがナメクジに再構築されメタモルフォーゼするにつれ有能さが際立ち周りとのズレが生じる様はSF的だし『アルジャーノンに花束を』的だった。

 

でも私はこう言いたい、TVアニメ版でやってきたことは春の終わりであり新しい始まり。青春の終わりの物語であったと。

春と修羅

 

♯12 「新しい仕事」

脚本:ふでやすかずゆき 絵コンテ・演出:京極尚彦 CGディレクター:茂木邦夫

 

最終話で描かれたのは勿論フォスとシンシャが共犯関係を結び新しい仕事に取り掛かろうとする 僕たちの戦いはこれからだ!エンド だったが他にも印象的に描かれた宝石たちがいる。

 

 まずジルコン、彼と立場が入れ替わったフォスとの対比が対照的だ

f:id:odayakana:20171226025813p:image

  彼こそアンタークの件まで無能を呪い迷える者であったこれまでのフォスそのものであり冷静にアドバイスを送るフォスが迷える者から大人に成長したことが伺える。

 

 

そのジルコンを暖かく見守るのがイエローダイヤモンド

f:id:odayakana:20171226030409p:image

宝石たちの中でも最高齢である彼は年齢の近いパパラチアに、もう永く考えすぎて疲れたと零していた。

パパラチア同様自分の事より次世代の活躍を願う大人な存在として描かれていた。

 

 

アレキサンドライト

f:id:odayakana:20171226031336p:image

 彼の口から語られた深い憎しみは彼が選んだ仕事・選んだ道そのものであった。

 

 

そしてルチル

f:id:odayakana:20171226031245p:image

これまで本当の感情(解剖欲求は本物かも知れないが)を顕にしてこなかったルチルの選んだ仕事とパパラチアへの想い

 

 

迷える青年ジルコンとアレキとルチルが選んだ道との対比、イエローおにいさまがこれから示そうとする道

 選んだ仕事を軸にそれぞれの人生(ここでは宝石の意)についてを振り返る非常に大人な回であった。

 

そして今まさに新しい仕事、新しい道へ踏み出す覚悟を決めつつあったフォスフォフィライトにパパラチアが問う

清く正しい本当が辺り一面を傷つけ まったく予想外に変貌させるかもしれない

だから冷静にな 慎重にな 

 選べと

f:id:odayakana:20171226032251p:image

 

 

 

お前は、青春をしたんだ。

根拠なく明るい予感に甘えられてたのが不思議で

あの頃の自分が 羨ましい

 f:id:odayakana:20171226033414p:image

 

 

無償の愛を信じられた幼年期

根拠のない予感に甘えられた青年期(モラトリアム青春)

そして物語はフォスと(ありえんかわいい)シンシャが自分たちの意思で叛旗を翻すものへと続いていくと思いますが、私はこういう青春の終わりの転換期というか、自分の意思で何者かになろうと決めた時の動機、衝動みたいなテーマが大好きですし、そういう過程にこそ青春が詰まっていると考えているのでTVアニメ『宝石の国』についてまとめるとしたらこういうテーマになるんじゃないかと思いました。

そしてはぁー宝石の国良かったぁ、シンシャありえんかわいかったぁ、ダイヤモンドさんの感情量ありえん限界になってしまったわけです。

 

フォスフォフィライト

お前は、青春をしたんだ。

そして物語は春から修羅へ 

 

 

 目下私の「新しい仕事」は単行本の読了でしょうか。

桜庭ローラ 星を継ぐ女

今週の『クリード チャンプを継ぐ男』ことアイカツスターズ !86話「涙の数だけ」がロッキーだったので書く

f:id:odayakana:20171215013148p:image

ロッキーダッシュ桜庭

f:id:odayakana:20171215014746p:image

ちなクリードはロッキーの続編(クリードの続編も最近決定した やったね!)

 

そういえばアイカツシリーズってかなりロッキー的だよなと。アイドルにとってステージパフォーマンスが最重要なのは勿論だけどこのシリーズが何よりも描こうとしてきたものはトレーニングやメンタル部分つまりセルフプロデュースなんだよね。

ただがむしゃらに気持ちが乗らないトレーニングを続けても効果は薄い。トレーニングの前にステージにおいて自分が何を表現したいのかどういうアイドルになりたいのかそういうメンタル面に着想を得てはじめて効果的なトレーニングが出来るわけで、着想を得た後の清々しい表情で走るアイドルたちの姿にこそエモが詰まっていたわけです。

トレーニング部分がストーリーのエモである構造はまさにロッキーそのものでアイカツが丸太やタイヤ、ノコギリなどやたらと古風なモチーフを使いたがるのは昭和ギャグに留まらずロッキーからの着想もあったのだと思います。桜庭ローラといえばロックだしね!

 

そうした万全のセルフプロデュースによって86話を走り抜けた挑戦者 桜庭ローラはしかし王者 エルザ フォルテ負けてしまう。ただ、この戦いは桜庭ローラvsエルザ フォルテだけのものではない。 

 

 

f:id:odayakana:20171215021128p:image

86話の代弁者こと前川綾乃さん(cv佳村はるか)顔も声もありえん良い

 

この勝負だけがアタシの勝負じゃない

まだまだこの先もずっとマラソンをやっていきたいから あえて逃げないことにした
私も負けず嫌いだからね

負けたくないの 弱い自分に

 

 

f:id:odayakana:20171215030533p:image

そうこれは弱い自分と自身の未来のための闘いでもあった。

 

 

王者は試合に勝った。挑戦者は勝負に勝った。

 

クリード チャンプを継ぐ男

 

 

 

桜庭ローラは敗れたが自身の殻をまたひとつ破ったしその想いは前川綾乃へと伝播していった。

f:id:odayakana:20171215023200p:image

桜庭ローラは負けを知る偉大な王者 如月ツバサから星を受け継いだ女だからね。

何度でも立ち上がるし月だって地球だって救えるさ。

(「星を継ぐもの」のタイトルは継げなかったが汗)

 

 

 

 ここからスターズ!全体の話

 

まだ見ぬ私のことを 信じてくれるひと

(MUSIC of DREAM!!!)


私でさえ 知らない 私に出逢いたいの

(Forever Dream)

 

 

"私"と"私のことを信じてくれるひと"との相関関係により"新しい私に出逢う"ことこそアイカツスターズ !のキモである。

そして誰かを信じ導くことを担っていたのが先代S4でありそれを受け取った現四ツ星二年生組がこの相関関係が生み出す力を花園きらら、双葉アリアやまだ見ぬ人々に影響を与えている。

歪ではあるが騎咲レイもまだ見ぬエルザ フォルテを信じている者であった。

 

そんな変わり始めたVA組の中でも今回明らか異質に描かれたのが"私"の存在しか示されなかったエルザ フォルテ。もはや彼女が手を差し出す相手は見当たらず自分のアイカツがすべて自分に帰結すると考えているがすでに孤高の頂点を極めてしまった彼女が辿る道はもう墜落しかないのか…

 

 f:id:odayakana:20171215170509p:image

f:id:odayakana:20171215025225p:imagef:id:odayakana:20171215025252p:image 

他校や他業種関係なく志を同じくするものと寄り添い高め合う四ツ星アイドルはギャラクシースターライトを望む、対するは 孤高の月

最後に微笑むのは?

 

アイカツスターズ !から目を離すな

偶像崇拝のカウンターとしての騎咲レイの誓い!

アイカツスターズ!第80話「騎咲レイの誓い!」がなんまら良かったので書く。

 

 f:id:odayakana:20171102232426j:image

 

 

「騎咲レイの誓い!」では ”アイドル騎咲レイ”の目的はファンや自分のためにあらずエルザのためにあるという女児向けアニメではおよそ語られない様なテーマをぶち込んできたわけだけど、七倉(私の夢はゆめちゃんと共にある)小春ちゃんの在り方といいアイカツスターズ!というアニメはアニメ的なお約束から逸脱した本当にキャラクターの感情に誠実なアニメだと思います。

 

ファンとアイドルの在り方についてデリケートなテーマを扱った本話でしたが騎咲レイなりにファンへの筋を通したステージだったことは言及しておきたいです。

これはシューティングスターとして数年ぶりの復活ステージではなく”アイドル騎咲レイ”としてのステージだった。

もちろん噂を聞きつけたシューティングスターのファンも海を越えやって来ていた訳だがそれはファンの都合でしかない。新人アイドルとして彼女はステージ冒頭で”アイドル 騎咲レイ” としての所信表明を行っておりそれを受けて見限るか応援するかはファンの勝手である。 これまでファンに支えられ活動してきたアイドルが急にたった一人の為に歌いますとか言いだしたら暴動必死だが、きちんと筋を通した騎咲レイには好意的に受け止められアイカツランキング(死語)5位にまで登り詰めた。

”アイドル 騎咲レイ”はアイドルである前にエルザ フォルテに惚れ込んだ ”私人” であるという表明のための第80話であった。

 

 

”私人”としてのアイドルキャラクター

面白かったのが ”エルザのために” という表明により嵐の様に騒めく観客に向かってレイが 「キミたちは嵐に立ち向かったことがあるかい?」と問う場面だ。

これは実際に困難に対峙する当事者(アイドル)と傍観者(ファン)との絶対的な隔たりを含ませた問いと受け取れる。

アイドルがファンのためのステージと言及することは勿論素晴らしい心構えでありレイは四ツ星2年生組がそうであるというスタンスの違いを確認しに四ツ星に訪れていたが、アイドルの個人的な想いももちろん尊重されてしかるべきである。

80話は実際の困難に対峙し努力してきたアイドルの私情について掘り下げされた稀有な回であったように思う。

 

 

アイドルアニメ偶像崇拝へのカウンター

全てのジャンルに通ずる所だけど何か偉そうなファンやオタクっているじゃないですか?

金を払ってやってる、存在を周知してやってるみたいな

でもね、「ファンのために尽くせ」みたいな言及はファン側からは絶対に言っちゃいけない言葉。そのアニメやアイドルの筋の通し方、在り方に納得がいかなかったらさっさと離れるべき。

アニメとアイドルって理想の押しつけというか偶像崇拝の気が強いと感じるジャンルであり特にアイドルアニメなんて最たるものじゃないですか。視聴者に向かって媚を売り続ける虚無アニメを許すな!(それはそれとして楽しめればいいんだけどね)

 

そんな偶像崇拝の象徴たるアイドルアニメのキャラクターも複雑な感情を持つ私人でありそれぞれの感情を抱きながら生きている。自分を輝かせるために進み続けろと語りかけてくれているのがアイカツ!でありそれぞれの在り方について更にブラッシュアップをかけたのがアイカツスターズ!の大きな特色になっていると思う。

レイからの問いかけにドキッとしてしまった我々はやっぱり自分の仕事(役割)を頑張るしかないんだよ。